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memo

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106

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4.0

ネタバレ「すっ」と

「戦わない」。 精神を壊す人が多い現代において、壊れないようにするためにはこれが一番いいのかもしれませんね。えらそうな事言って僕にはよくわかりませんが。 本人が「戦わない」と自覚するのはできるとしても、周りが「戦え!」と許さない時があると思うんです。「頑張れ!」という鞭を振りかざして。 カウンセラーの先生にいくら諭されてもなかなか「戦うこと」をやめない繭子。彼女には、周りから奇異な目で見られたくない、という「恐怖」があったんじゃないかと思います。父に変な目で見られている叔父さんを見て、よりそう思ったんじゃないでしょうか。 事実、自分の周りにああいう人がいたら「えっ?」と思っちゃいますもん。 これがいけない。 自分は鞭を振りかざしているつもりじゃなくても、視線で戦わせてるんですよね…。 じゃあそういう人にはどう接すればいいのか。 河原で親子で話しているシーン。繭子がいつものようにメモを書いてるときにシャーペンの芯がなくなります。 そこで、お母さんがお父さんを介して「すっ」とペンを渡していました。 これじゃないかなと思いました。 普通に接してあげる。奇異な目で見ない。これが、「戦わせない」方法なのかなと思いました。 こういう現代だからこそ、いろんな人に見て欲しい作品だと思いました。 ただ、脚本が非常に微妙というか…。登場人物の人格が全員まるで同じ感じなんですよね。くどいセリフもちょっと耳につきました。そこだけ惜しいなあ、という感じです。

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