あらすじ・解説
シネ(チョン・ドヨン)は事故で亡くなった夫の故郷で再出発するため、息子(ソン・ジョンヨプ)とソウルからミリャンに引っ越して来る。車が途中で故障しレッカー車を呼ぶと、自動車修理工場を営むジョンチャン(ソン・ガンホ)が現れる。彼の好意でシネは無事にピアノ教室も開き、順調に新生活を送っていたが、ある日息子が誘拐され……。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(107件)
- エル・オレンス
4.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - nin********
4.0点
宗教を信仰する人には、何かというと人を裁いたり、不遜な自尊心を持っているように感じる人が多い。それは現実への不満や苦しみを紛らすために、信仰を利用して優越感を得ているからだと言えなくもない。 宗教に限らず、現実ではないドラマや映画を過剰に楽しむということも、同じようなもの。韓国では現実の生きづらさ故にそういう傾向が強いとも言われる。 この主人公はまさにそんな韓国社会を映したように、生きることへのつらさと痛みを偽物の癒しでごまかし続けて生きてきた人。 そうやってたどり着いた蜜陽という町で、子供を失い、その激しい苦痛を癒す「神様との恋愛」という信仰の幻想を見事に裏切られていく。 神の愛とかいうものは、そんなまやかしではない、ということなのだろう。 シークレットサンシャイン。その温かい光はすぐそばにあるのに、まやかしと汚れた真実しか見てこなかった主人公は気づかない。 現実と遊離した感情的な価値観にとらわれがちな韓国社会も、素朴な現実の温かさに向き合おうとしていないのかもしれない。 そう考えてみると、この主人公に注がれた膨大な演技への情熱も、理解することが出来る。 ホース、洗剤、洗濯板。偽ることが出来ない悲しみ。 薄汚れたものを洗い流した後の地面に、温かい日差しが、溢れている。
- あき
4.0点
夫を亡くしソウルから密陽に引っ越してきた母子。母に一目惚れしたソンガンホがこのお話の狂言廻しになってますね。息子が誘拐殺人され、彼女は信仰に生きるのか?復讐か、犯人探しか、ヒューマンな方向に向かうのか?ちょっとよめませんでした。ラストもスッキリしないまま終了。
- bat********
4.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - ura********
3.0点
どこかにあるような苦労話で、庶民の生活が垣間見れた。シーンシーンが庶民的で暗くて、せつなくて残念だが、ビジュアル的も普段通りだからなぜか引き込まれないところがこの映画での特徴のひとつにもなる。こんな暗い人生は送らないようにしなければと。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
カンヌ国際映画祭第60回