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シークレット・サンシャイン (2007)

SECRET SUNSHINE/密陽

監督
イ・チャンドン
  • みたいムービー 189
  • みたログ 630

3.92 / 評価:278件

深く、重く、暗く余韻を引きずる問題作

  • ポルティ さん
  • 2018年10月13日 13時31分
  • 閲覧数 1937
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

鑑賞後に感じる強烈な疲労感・・・「オアシス」とはまた違う意味で、深く、重く、暗く心に余韻を引きずる問題作で、もともと長い140分が倍ほども感じるくらいの濃密すぎる内容だった。これから観る人は体調万全での鑑賞をおすすめする。
それにしてもイ・チャンドン監督のこの演出の凄さをどう言葉で表現すれば良いのだろう。人間の苦悩と救い、宗教の欺瞞を描いているが、とにかく演出に全く手抜きがなく、ストーリーの細部に至るまで完璧に語りつくしているのだ。
監督に導かれて、役者たちもこれ以上ないほどの完璧な演技ぶりを見せてくれる。主演のチョン・ドヨンはこの難しい役どころを母性系、萌え系、気丈系、淫女系、狂人系など様々な顔で見事に演じ分け、その姿はあたかも「演技の神」が降臨したかのような凄まじさだ。そしてソン・ガンホ演じる他人の懐にズケズケ入り込んでくる図々しく調子いい男も、こういう奴って絶対実際にいると思わせるリアリティ抜群なだけに、その鬱陶しさは半端ない。(監督がどれだけ高い要求を出しても、見事にそれに対応してみせるソン・ガンホはいつもながら凄いと思う)
評価の★5つは「オアシス」同様、映画としての総合力の高さへ献上するもので、他人に手放しでおススメするような大絶賛作品としてではない。いろんな意味で凄すぎて、安易に他人に薦めたら人間関係が悪くなりそうだし。
イ・チャンドンはチャン・イーモウや「80年代限定の」ホウ・シャオシェンと並び称される紛れもないアジア映画界の巨匠だと改めて強く実感。日本人でこのレベルまで到達している監督は、残念ながら見当たらない・・・
いや、マジで凄い映画だった・・・

詳細評価

物語
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