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特命係長 只野仁 最後の劇場版 (2008)

監督
植田尚
  • みたいムービー 94
  • みたログ 430

3.20 / 評価:176件

すんません、面白いです(笑)

  • かんじゅーす さん
  • 2008年10月24日 1時30分
  • 閲覧数 348
  • 役立ち度 95
    • 総合評価
    • ★★★★★

 すんません、ふつうに面白いです。でも「0093 女王陛下の草刈正雄」のほうがもっと笑えるぞ、と遠吠えしときます。今年の東京国際映画祭で僕、眉間に皺寄せたレビューばかり書いてたのですが、今日だけは勘弁してください只野係長(笑)。只野さんの映画だけにただの映画かと思ってたのが油断大敵でした。

 まっことにくだらない。まっことに荒唐無稽。一応真面目なメッセージはあるのですが(只野は永遠の係長なんですよね)、高橋克典さんが「○○(主題)を、最もくだらない型で表現した映画です」と宣言したとおりでした。ギャグに系統があるとすれば本作、確実にファット&ゴージャス系の笑い。こってこての展開にお約束のお色気シーン、只野の下半身から伸びる謎のモザイク映像(笑)、ハッスルプロレスを彷彿とさせるエンタメ系格闘シーン、高橋さんの鍛えられた筋肉ショー、大テレビ朝日様制作にしてはやりたい放題です。只野係長が購入した宝くじの番号は「69組の190721番」、古舘さんに怒られますよ(笑)。

 ちなみに高橋さん、「画面全部がモザイクで埋め尽くされて、消えたときには敵が全員倒れてた」という企画を温めていたそうです。あえなく脚下されたらしいけど斬新すぎるぞ。次回作「最後の劇場版2」(それは最後とは言わんか?)で期待です。オープニングからずっとモザイクだったりして。

 閑話休題。お話は23時台ドラマの映画版らしいけど、自宅にテレビのない僕でも問題なく世界に入れました。大手広告代理店・電王堂の窓際係長・只野が実は会長直属の特命係長で、会社挙げての大展示会イメージキャラにアイドル・シルビア(秋山莉奈さん)を起用したらいきなり誘拐されて、あーなってこーなって(笑)、只野係長の勝利で終わったぜ、というもの。基本的にファット&ゴージャスなので単発ネタのキレで勝負しているのですが、随所に社会情勢を反映させた展開、たとえば某英会話教室某社長ネタやサラリーマン社会の悲哀描写にセンスを感じさせます。ということは海外には通じないのだけど、さすがにこれは国内市場で充分ヒットするでしょうから問題なし…と思わなきゃやってられませぬ(笑)。

 只野たちが急に大阪へ飛んだり、全ホークスファン歓喜の光景が現れたり(自分だけだろが)、無駄に舞台が全国に広がってる…と段落冒頭に書いたはいいが、それに深い意味があるとは思えないです。高橋さんが浪速の串カツ食べたかったからに違いありません。タレの二度浸けはご法度ですが、ネタのほうは五度浸けくらいやってるので、お世辞にもおキレイな作品を期待してはいけませんぜ。終盤はもうなんでもありの展開で、勝手にやっとけ!と思いつつも定期的にやってくるサービスカットへの下心がのぞいて画面から目が離せませんでした。「フン!フン!フン!」

 脚本というよりも、只野係長はじめ設定のインパクトが秀逸だったおかげで完走できました、という感じでしょうか。メッセージよりもギャグが先行しているのだから仕方ありません。

 気のせいか、インド映画の香りがプンプンしてました。ご都合主義といえるほど只野が勝負強い勧善懲悪系だったり、なんの工夫もないベタベタな効果音が入ったり、このまま係長が歳とったら、ラジニカーントみたいになりそうです。「只野仁 最後のムトゥ 踊る!特命マハラジャ係長」、ってなんだその題名は。あるいは女王陛下の草刈正雄と夢の共演とか。個人的にものすごく見たいぞ。

 電王堂の面々は、映画の大画面でも飛び跳ねておりました。映画っぽい演技になってたかは相当怪しいけれど、今回はテレビらしいチープさがそのまま昇華していて、B級感を盛り上げています。よごれ役が地としか思えない西川史子先生、「おしりくださーい!」に健気に反応されるオシリーナ莉奈ちゃん(でも実年齢24歳だったら萎えるなぁ)。大阪支社のシブ中年・山西役の赤井英和さんはさすがでした。サラリーマンの宿命を悟ったように語る姿、泣かせます。巨人チェ・ホンマンさんはたった一つの台詞で、会場の苦笑をかっさらっていきました。

 どぎついお色気シーンにも動じない気楽な友人同士や、ある一線を越えちゃったカップル(笑)で行くと、終映後の会話も弾むことでしょう。まちがっても高校生の初デートで選んではいけません。テレビ版を知らない人にも口コミでヒットしそうな予感です。

 ネタばれしない程度に、キーワードは「バラ」と「通天閣」と「おしり」かな。ってどんな映画なんだよ。
 そういうわけで結論、パンチラは世界を救います!(笑)。

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