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容疑者Xの献身 (2008)

監督
西谷弘
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4.20 / 評価:5118件

全く必然性のない殺人

  • cha******** さん
  • 2020年9月26日 22時13分
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

倫理的にどうとか言う事以前に、何故ホームレスを殺す必要があったのかが全くわからない。元夫の死体を誰も見つけられないような山中に遺棄できたのなら、それで充分だったのではないか。
元夫は賭博で600万円の借金を作って家賃も払えず、木賃宿を転々としていた、絵に描いたような住所不定無職の男。居なくなっても誰も気にしないという点では、代替死体に使われたホームレスと大差ない。家族が懸命に探しているという事情でもあるならともかく、木賃宿の鍵を持ったまま行方をくらましたという程度の理由で宿のオーナーから行方不明の届けがあったからと言って、忙しい警察がこんな人間の消息をまともに捜索するとも思えない。
アリバイ作りの為に1日遅れの犯行に見せる必要があったという理屈は分かるが、本当の死体が何週間も発見されなければ、犯行推定日時だってそんなピンポイントで特定できなくなるから、一日違いのアリバイ自体に意味がなくなる。
唯一、ホームレスの死体が効力を発揮するのは、ホームレスの死体と前後して元夫の死体が山中から発見され、死亡日時がピンポイントで特定された場合だろうが、その場合、山中の死体は元夫のものとは別人のものであると明確に思わせるような工夫をしておく必要がある。万が一元夫の死体が発見された場合の保険としてホームレスを殺すまでの事を”天才”が考えたのだから、足がつく可能性が少しでもあるならばそれを排除することも考えているだろう。ただ、そんなことができるなら、そもそもホームレスを殺して元夫の死体に見せかける必要がない。
ものすごい天才が「論理的思考」で新たな殺人を犯してまで考えた割には、余りにも論理的矛盾が多く、途中まで面白かっただけに、終わってみたら「なんだこれ?」という印象しか残らない話だった。
愛は天才をも狂わせる、ってことが言いたかったのかな?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 絶望的
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