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少林老女 (2008)

監督
寺内康太郎
  • みたいムービー 29
  • みたログ 62

3.29 / 評価:28件

高齢者を玩具としてリサイクル?

  • achakick さん
  • 2010年2月17日 17時39分
  • 閲覧数 690
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

75点


「ガキ使」のキスおばちゃんを主役に起用してあろうことか、ただでさえ駄作として有名な「少林少女」をパクってみせた悪フザケ映画。

幼い頃より恋もせずに少林拳法に身を捧げ、多くの弟子とともに山奥で生活する主人公ミヨちゃん。
彼女のもとに突如あらわれたのが謎の若い女「一本足先生」とゆう名の達人。
敗北を喫し山を追われて都会にでたミヨちゃんが、ダンサーやらゲートボールやら激しい性愛を経て、宿敵一本足先生にリベンジを挑むストーリー。

このB級映画はゆうまでもなく浅見千代子とゆうおもしろおばちゃんに依存した映画で、そのおもしろさの核は「老いゆえにカッコつかないみっともなさ」。
撮りたいのは、カッコイイはずのアクションもセクシーなはずのダンスもハマらないからこそ生まれるユーモア。

つまり、「高齢化社会で老人の価値の再発見が促されるこの時代に、老人にオモチャとしての価値をおき、映画で遊んでみる」とゆうのがこの映画の裏の本当のテーマ。

そう考えるとかなりエグい映画だけど、上映時間の72分とゆう短さに「ええ、クソなのはわかってます。でもやってみたかったんです」と遠慮が感じられるので、個人的にはアリ。
実際、笑えたし。

ミヨちゃんが残した自伝の巻物を上島竜兵が読むことで話は進む。
そしてミヨちゃんの心情は全部、上島が言ってくれるので、ミヨちゃんは主人公なのにも関わらず一言も声をださない。

そのみっともない老醜を画面にさらすだけで。

だけど笑えちゃう。
老醜一点張りのユーモアに、不謹慎ながら笑えてしまう。

どうせ悪フザケするならミヨちゃんのヌードシーンがほしかったな、とは思ったけど。

アクションシーンは意外とそれなりに出来てて、ミヨちゃんの代役が顔を見せないように必死なのが笑える。

たぶん狙ったわけじゃないんだろうけど、カンフーシーンの中で浮き彫りにされるミヨちゃんの「老い」と一本足先生の「若さ」が映像的におもしろかった。
老婆と娘、老いた動作と若い動作に照準を合わせていたら、もっと興味深い映画になったかも。

はげしく笑ってしまったのが、巻物三巻四巻の二本にわたってミヨちゃんが捧げた情熱。

まだ二ヶ月しか入ってないけど、このシーンが今年一番の爆笑であることは確か。
こんな邦画界のダニみたいな映画に「今年一番」をもってかれるのはなんとなく悔しいけど、引退してもおかしくない老いた女が醜態をさらし主演をもぎ取り、笑いももぎ取ったと考えればおさまる。

ちなみにこのおばちゃん、「天真爛漫」とゆうタイトルのイメージDVDまでだしてるみたい。
「ミタイ、カイタイ」と、自分の心の奥から聞こえる声がこわい。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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