レビュー一覧に戻る
BUG/バグ
2008年7月5日公開

BUG/バグ

BUG

1022008年7月5日公開

pum********

3.0

悲劇なのか、喜劇なのか

「今日も僕は殺される」と同じく、 なんか面倒臭そうなんで、後にまわしていた一品 新作ホラーの弾が尽きてきたので、 まぁやっと観たという感じ。 気になってはいたんです。 虫が一杯。 そのフレーズに負けて。 ただ、粗筋等にもある通り、"虫の妄想"と、 まぁそんな話しっぽかったんで、 ちょっとそれだけ聞くとカルトっぽいじゃないですか。 正直、カルト系のホラーはあんまに得意分野じゃないんで、 今回は興味ありつつも、恐る恐るといった感じ。 で。 こうなるやろなぁって思う通りの物語展開なのですが、 分かっていても唖然。 ほんと、口を空けたまま、 半笑いで最後は観てました。 前半なかなか本題に入らず、大分マッタリとした流れだったのですが、 気だるいくらいで、なんかちょっと惹かれるものもあり。 後半の暴走に入ると、もう面白かったです。 ただ、迫真の演技で悲劇が展開されているにも関わらず、 どうにもコントに観えてしまうのは、まだ私の脳が正常だからか、 それとも異常をきたしているのか。 リアクションが激しいだけに、結構、笑えました。 まぁ、そんな感想も頭悪いとは思いますが、 ただ、やはりカルトな感じの作風なので、 決して人には薦められません。 あと、虫がわしゃわしゃって出てきて、 そんなホラーチックな画を想像している方がいらっしゃるなら、 観ない方がいいかもわかりません。 虫は、妄想の中の話ってだけで、 見た目には一匹も出てきませんので。 ただ、毛色が違うんですが、 ビューティフル・マインドって映画がありました。 あの時も似たような感想を持ったのですが、 例えば、明日、あなたの周りの人からこう告げられたら、 あなたはどう思います。 「実は俺(私)、お前の想像上の人物で、実際には存在してないんよ」 まさかバカなって話ですよね。 でも、その日を境に、あなたの周りの人から全員に言われたら、 「そんなバカな」と言い切る事は出来るでしょうか? 目に見えるものは、目が捉えた光を、脳が映像として認識しているだけ。 指に触れたものも、その感触は、結局脳が認識している。 だとすれば、この世界が実際に存在するかという証明など誰にも出来ない。 極論、全てを否定し続ければ、その存在の殆どは論理の選択肢の一つとして否定できる。 ただ唯一、否定できないのは、それを考えている自分の思考のみ。 我思う、故に我ありってやつですね。 もちろん、否定できるだけで、存在しない証明は不可能。 と同時に、存在するという証明も不可能。 そう。自分の思考というのは、、存在を自分だけが実感できる、 自分にだけ存在を証明できる、唯一の確証。 だとすると、妄想と現実の境目なんて、 紙よりも薄い程度のものなのかもしれません。 もしかしたら、妄想の世界に堕ちる事もありえるのかもしれません。 いや、既に堕ちているのかも・・・。 この映画は、絵空事ではないのかもしれません。 人は、自分の事しか実感出来ないから、人に対して傲慢になり、 また逆に、だからこそ孤独になり、不安になり・・・。 自分の考えた事を、感じた事を、知った事を人は話したがる。 それは、自分の思考以外、存在を確証出来ないからこそ、 人を介して、その存在の確かさを確認したいのかもしれませんね。 主人公のアグネスにとって、 不幸にもピーターがレスポンスを返してくれる相手だった。 そう考えると、少し哀しさがありますね。 まぁ、笑ってたけど・・・。

閲覧数146