ここから本文です

マーゴット・ウェディング (2007)

MARGOT AT THE WEDDING

監督
ノア・バームバック
  • みたいムービー 38
  • みたログ 452

2.66 / 評価:175件

奥歯を食いしばれ

  • sheila E さん
  • 2009年2月15日 11時25分
  • 閲覧数 355
  • 役立ち度 17
    • 総合評価
    • ★★★★★

ジャック・ブラック、ニコール・キッドマン
ジョン・タートゥーロと好きな役者が出ていますけど
個人的にはオススメはいたしません。

マーゴ(キッドマン)と息子の関係が
同じ年頃の男の子を持つ母親としては
目を覆いたくなるものだった。

映画としては姉妹の確執を取り扱っているけど
目はマーゴと息子の関係を追ってしまった。

「服がしわになるから触るな」とか
「あなたには躾の仕方を間違えた」とか

自分の息子にひどい言葉を投げるが
息子はそれでも母親に執着し続ける。
支配されてしまっているのだ。

マーゴットはきっと妹も
そうして支配してきたのかもしれないが
過去に妹から激しく拒絶されたことが確執を生んだ。

その後マーゴは新たな対象として息子を得て
その歪んだ愛をじゃぶじゃぶ注ぎ、そうして

自分の思い通りに支配してきたようだ。
虐待の一歩手前である。

「あなたが良くなると思うから言うのよ」そんな
枕ことばをつけて、平然と辛らつな言葉を投げる。

そこに相手の気持ちはない。
自分の思い描く理想と快感しか追っていないマーゴ。

精神の病気も疑われるが、嫌なことに悪意とか見栄が
ちらちら見え隠れする。

マーゴの気を引きたくて息子が「トイレで自慰をした」と
告白すると(異常な親子関係ですね)

マーゴは「そんなこと人にいうもんじゃない」と
軽くたしなめます。

でも、息子は知っている。
マーゴの自慰のことも
厳格な母が妹の引き出しをこっそり開けていることも

ラストは明るくも受け取れますが
わたしはあのまま行かせてあげたかった。

それが彼にとってはベストだと思ったので
バスに追いついたときは舌打ちしてしまいました。

走り出したその先には破綻が待ち構えている気がした。



いいにくいことをずけずけ言うことは
誠意があるってことではない。

勇気や正しいことの証明ではない。

目につくのは自分だけではなく
そんなものみんな同じように見えているのだ。

言えばいいってもんじゃない。
みんな奥歯を食いしばって生きるときもあるのだ。

マーゴを見ていてそんなことを思った。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ