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マーゴット・ウェディング (2007)

MARGOT AT THE WEDDING

監督
ノア・バームバック
  • みたいムービー 37
  • みたログ 451

2.66 / 評価:173件

どうなちゃってるの!?私の人生!

  • ぷっちん さん
  • 2011年2月22日 23時18分
  • 閲覧数 1262
  • 役立ち度 13
    • 総合評価
    • ★★★★★

この作品程、評価の分かれる作品も珍しいかなと思いますね。
評価が2・4、ところが、お気レビさんの評価は4・3です。
好みが分かれる作品なのでしょう。

ストーリーは、
ニコール・キッドマン演じるマーゴットが、疎遠だった妹の結婚式に出席するために
帰省してくるところから始まります。
マーゴット、妹ポーリン(監督夫人、ジェニファー・ジェイソン・リー)その結婚相手マルコム(ジャック・ブラック)のひと騒動を描いています。
マーゴットの息子の目線で描かれているような気がしますね。
「イカとクジラ」同様、この息子は監督なのかもしれないですね。
そして、マーゴットはあの母か。
設定も両親共に作家というのが同じですし。

ラストは爽快ですね。
ガチャガチャにかき回して、息子の手を引いてさぁーっといなくなる。

あっ、これ「ピンポン・ダッシュ」だぁ。

本人は、自分が巻き起こしていることが
自分に原因があるとは思ってないので、精神的には薬に頼るような生活をしています。

あっ、マーゴットって私だよ・・・(もちろん、薬じゃないですよ・・笑)
あちらこちらにそれが見えるんですよ。

彼女の言う事は正論(もう、ここで私は、マーゴット)だけれど。
TPOが分かってないので、
人の気持を傷つけたり、騒動の種になったりしている。

本当、状況が分かってない。
その後に起こる結果でボロボロになってるし。
とにかく、マーゴットが見えないのは一番に自分自身。
妹を思う愛情も、マルコムを見る目も鋭いのに、
自分が見えてないのよね。
決まった収入がなく、新聞に投稿することを日課にしている男を
いくら愛しているからといっても、
はい、そうですかと言えないでしょ。姉なら。
妹に切々と説くシーンが唯一、マーゴットが地に足のついた真っ当な人にみえたのよね。
それは、ピンポン!大正解なのに、
余計な事をし、ただでも気まずいお隣との関係を更に悪化させ、
人前で触れてほしくないことを諭すように語る。

どんなに嵐の目になっていても、本人はわかってない。

彼女がパニックに落ちた時に、息子に言ったある言葉。
そして、息子は一瞬、理解ができない。
それは、母の心にこの瞬間、自分(息子)がいないということ。
この作品で、一番寒いシーンです。
本当に、鳥肌が立っていました。
子供の気持を思ったら、こんな辛い状況ってないって。
時々、子供の事が心からいなくなるのは「イカとクジラ」のママと一緒。


このシーンが布団に入ってから思い浮かび、
自分が母として子供にどう接してきたのか?
振り返って、泣けてきましたね。

この作品で、最後に救ってくれるのは、息子。
彼女の人生、この性格で波乱万丈でしょうが、希望が見える作品です。

「イカとクジラ」、そしてこの作品の母に対する監督の愛情が感じられますね。
ちょっと、変った母親だけれど、でもたった一人の愛する母であるという思いが伝わってきます。
親子逆転の関係だと思いますね。

そして、同様に父親の存在が薄い。

この2作品は、監督の投影でしょうか。

カタゴリーがコメディーになっていたのが、
鑑賞前は「そうなの?」と半信半疑でしたが、
やはり、マーゴットの姿は、あまりにも現実っぽくって、
痛い笑いがありますね。
「やれやれ」と言いながらの苦笑いですか。
とってもシニカルな笑いです。

また、一人お気に入りの監督が増えました。

詳細評価

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映像
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