2008年8月9日公開

コレラの時代の愛

LOVE IN THE TIME OF CHOLERA

PG121372008年8月9日公開
コレラの時代の愛
3.2

/ 90

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31%
30%
20%
8%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(51件)


  • yab********

    5.0

    愛を求める気の毒で無害な男

     50年もの間初恋の女性を一途に追い求めて、心の旅を続ける男。しかし、この作品はそんなピュアな話では終わらない。   彼は心と肉体を完全に分離させている。そこがとても嘘っぽい男に見えるのだが、なぜか不思議な共感を呼ぶ。それは、男という性(さが)がそもそもそういうものだという納得感があるからだ。  男は好きな女性にふられると、それを紛らわすために他の女性の身体を求めるものだ。そこにおいて、心と身体は完全に分離している。心は好きだった女性のことが離れないのに、身体は別の空間のごとく女性の身体を求めるのである。  この作品の主人公も、結婚を誓った女性からの、「私の目が曇っていました」というひとことで、そのやるせなさを、すべて女性の身体に向け、600人もの女性と身体を重ね合うのである。体内から放出することによって、身体は一瞬快楽に充たされるが、心はけっして充たされることはない。  この作品はそれを、かなり大袈裟に描いただけのことである。  それは、男の哀しい性(さが)ではあるが、同時に男のずるさでもある。ずるさの部分で男はなんとか均衡を保っていくのである。  主人公の男はこう自分を語る。  なぜあなたは女性にもてるのです?  きっと私が哀れな脱殻だからだろう  愛を求める気の毒で無害な男だから  愛とは?幸福とは? 陳腐と言われながらも、もう一度考えてみたくなる不思議な作品である。

  • stanleyk2001

    4.0

    笑えない笑いに満ちた近代史

    マルケスの小説の映画化。だから真面目に受け止めてはいけない。ホラ話として受け止めなくては。 幽霊も出なければ昇天する美女もでてこないけれど「ンな、アホな」という言葉を飲み込まなくては。 一目惚れした美少女を一生恋い焦がれる主人公は同時に世之助のように1000人近い女性とSEXしまくる。それで純愛かーい?と突っ込みたくなる。 オフィスで性交してるような社長が船舶会社をまともに経営できるのか? 70歳を超えてついに結ばれる二人。垂れた乳房に禿げ上がった頭。そんな二人のSEXは感動すれば良いのか笑えば良いのか分からない。 「ハックルベリー・フィンの冒険」や「素晴らしいアメリカ野球」や「キャッチ22」の様に笑えない笑いに満ちた近代史。 外輪船が遡行する南米の光景は船が山を登る「フィッツカラルド」の様に美と狂気に満ち溢れている。

  • kps********

    4.0

    生と死、愛と孤独

    郵便局員のフロレンティーノは配達先の令嬢フェルミナと恋に落ちる。身分違いから引き離されるが、51年9カ月と4日後に純愛が成就するという奇跡のようなお話でした。 ガルシア・マルケスの作品は、『100年の孤独』だけ読んだ記憶がありますが、ああいう魔術的なリアリズムは鳴りを潜めて、真っ当でリアルなお話だったんですが、一途な純愛が折れ曲がってしまうと、51年9カ月と4日の間に622人の女と寝てしまうという奇想天外なお話となっていて、さすがマルケスと唸るような面白いお話でした。 51年9カ月と4日待ち続けるほどの愛=孤独に対して、コレラや内戦という死の不安が介入してくる時代、生に対する抑圧が高まると行き場を失った生(愛)への欲動が、反転・暴走して622人の女を選択してしまうという、成就されない生(愛)の深さを描いている訳ですが、片や医者と結婚したフェルミナは、本当に愛しているかも分からない結婚に対して問題を抱えながらも幸福を感じているという、愛の虚実のようなものが表現されている作品かと思います。 最終的に成就するお互いの純愛に感動のようなものを覚えましたが、マルケスの作品は終始「時」を強く主張してくるので、こんな奇想天外なラブストーリーに対しても深く突っ込ませないところが良いです。 過ぎ去る「時」を前にして、人間の営みや愛の形などは不確かで幻想のようなも のではないでしょうか? 力強くシンプルに、生や死・愛や孤独が響いてくるところが極めて文学的で好ましかったです。 と、そんな感想で個人的には面白かったんですが、下の方のレビューでマルケスの作品を映像化なんてできるのか?というご意見があります。 確かに、内容に対して素晴らしい映像作品であったかと言われると、かなり疑問はあったかと思います。 もう少し芸術性が欲しかったですし、両者の老けメイクなんかも、題材の深みをぶち壊してる感じはしました。 映画としてどうであったか?と問われると疑問なところは多々あるかと思いますが、個人的に原作の素晴らしさが伝わってきたので、自分は良しとしたいと思います。 男も女も、異性と寝まくる奴らは意外と純なのか? と思ったりしました(笑) ★4つにしておきます。

  • lov********

    2.0

    ネタバレこれって純愛か?無理ある

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • www********

    2.0

    筆まめは一番の口説き上手

    あ~、俺の人生もっと筆まめに生きてくれば良かった!!と、反省させられる映画でした。文芸ロマンとか、この手の作品はほんと理解に苦しむ私です。疲れた。。

  • t70********

    4.0

    初恋が破れた多くの人は同じ「幻想」を抱く

    美しい映画です。 身につまされて、見ていて 少し苦しくなってしまった。 たとえば、私の友人の女性(大学生の息子を持つ母。 夫は政府系機関のエリート)が こう話してくれたことがある。 「大学生のときに付き合っていた  初恋の彼のことが忘れられなくて  最近連絡をとり、よくメールをしてしまう。  そして、いつか彼の奥さんと自分の夫が  二人とも事故か病気で死んでしまって、  自分と彼が晴れて結婚できたら……と  罪の意識と共に空想することがある」と。 私(男性です)も同じようなことを 空想したことは、何度もある。 だから、この映画のストーリーは 男性・女性を問わず、 結ばれなかった初恋の相手を忘れられない多くの人が 一度は夢見る内容なのではないだろうか。 ハビエル・バルデム演じる主人公は 少年時代の相思相愛の初恋の相手と 身分の差が理由で結婚できなかった。 彼女はまもなく、裕福で優秀で ハンサムな医者に見初められて その妻になってしまう。 主人公は絶望するが その後も彼女を、純粋にしつこく思い続ける。 そう、50年以上も。 そしてある日、初恋の相手を忘れられない 多くの男女が夢見るような事態が、現実となる。 同じようなことを夢見ることもある私は それが現実となった最後のほうのシーンで 主人公の気持ちがわかって、 幸せになったと同時に悲しくなった。 この映画は、観る人が、自分の昔の初恋を どれくらい、いい意味でも悪い意味でも 「幻想」のように美しく思っているかで 感動の度合いは違うかもしれません。 でも、映画としての仕上がりは非常に 美しいと思います。主役2人も深い演技。 文豪ガルシア=マルケスの濃い原作を よく映像化してくれていると思います。 私が満点の5点でなく4点をつけたのは 同じような「いつか……」という自分の空想に 一抹の罪の意識を覚えてしまうからです。 でも、この映画を観てよかったことは確かです。  

  • jun********

    4.0

    一番好きな人と結婚できなかった人へ

    結婚できなかった初恋の人。50年以上想い続けて… これは、この人こそ…と思った人と結婚することが叶わなかった全ての人にとっての夢物語だと思う。 映像の美しさも花を添える。

  • qam********

    4.0

    おじさん、おばさんなら楽しめそう

    1900年前後のコロンビアを舞台にした50年以上にわたる一組の男女の恋愛を描いた作品。と書くと凄く普通だけれど、実際はかなり普通じゃない関係が描かれている。何しろ、最初こそ二人はお互いに運命の人と感じたのだけれど、上流階級へのステップアップを狙う彼女の父親に仲を引き裂かれ(良くある話)、距離をおかされている間に彼女が「一時の気の迷いだった」と考えてしまい(良くある話)、相思相愛の関係から片思いの関係に変化してしまう(良くある話)。そして、それから50年以上、男性はずっと片思いを続けることになる(滅多にない話)。その間、女性は医者と結婚し、子供をもうけ、普通に老いていく。そして、男性は、女性の結婚相手が老衰で死ぬことを待ち続けるのだ。これを称して純愛というのかどうかはやや疑問が残る。しかしまぁ、そんなこともあっても不思議ではないのかも知れない。 主人公の男性、時代が時代ならマザコンでストーカーでちょっとアブナイ感じの人なんだけれど、時代や場所の設定によってそれがあんまり気にならないというか、「昔はこうだったのかなぁ」などと思わされてしまう部分がないこともない。そこのハードルさえクリアしてしまうと、画面で展開されるエピソードは思わず笑ってしまうようなことが多い。おいおい、それはないんじゃないの(笑)、みたいな。例えば、「手紙には愛が必要だ」とか真剣に考えているので、ビジネスレターにまで愛を盛り込んでしまう。例えば 「あぁ、ジョブスさま、私はあなたの姿が目に焼きついてしまい、一時たりとも忘れることができません。この苦しみから自分を解放する手段として、iPhoneの日本における独占的販売権利を購入させていただきたいと思うのです」 などと書いてしまうような。まぁ、このシーンは誰が観ても笑っちゃうところだと思うけれど、こんなエピソードがてんこ盛り。なので、観ていて飽きない。 あと、別にこの主人公は座して旦那の死を待っていたわけではなく、きちんと仕事を見つけてきて、彼なりに努力をし、そして名の通った会社の社長にまでなってしまう。「お金がないから相手の親に反対された」と考え、きちんとそのハードルをクリアしてしまうあたり、一念岩をも徹すって奴だ。 こうやって書いてあると、読んだ人は「なんてけなげで純粋で可哀想な男性なんだろう」と思うかも知れず、実際にそうなのかも知れないのだけれど、この主人公がさらにネジが飛んでいるのは、運命の女性を追い続けている間、他の身のまわりの女性たちとやってやってやりまくってしまうところ。でも、それはほとんどのケースで自分から求めているのではなく、女性の方から求められたり、自然にそうなってしまうのだから仕方がないというスタンスなのだ。彼にとってこれは単なる生活習慣に過ぎない。このあたりについては日本の現在の一般的な慣習とはかけ離れたところがあって、受け入れられない人も多いんじゃないかな、と思う。「これって、ジェームス三木みたいじゃん」って感じで。 だから、万人受けする映画じゃない。特に、若い女性とかだと、眉をひそめちゃうんじゃないかと思う。でもまぁ、おじさん、おばさんなら、結構楽しめるんじゃないかなぁ。おじさんである僕はそこそこ楽しめた。

  • uj0********

    4.0

    ネタバレ全ての愛にまつわる例え話

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • aka********

    3.0

    おなか一杯胸一杯ですけど

    だってハビエル・バルデムのあのクドくて大きい顔がかなりの確率でずっと大写しなんですもの。 愛を誓う若い二人が、娘の父親によって引き離されて、彼女は遠い親戚の所へしばらく、送られちゃうんですが。最初の愛を誓ったときのフロレンティーノ役の俳優はわりとハビエル・バルデム似でモアイ系の顔で、でも当然のことながら断然若くて、20才そこそこ。 それが、彼女が町に帰って来て、市場で再び出会ったときに、ハビエル・バルデムになってる。これが1年そこそこのはずなのに、顔は2倍くらいになってるし、年も最低15才くらいは老けた感じだし、フェルミーナが「あれ(愛の誓い)は幻想だったのよ。。。」と彼を拒否するのは、さもありなん、と思わせてしまうところが、ちょっと苦笑してしまった。 絶望するフロレンティーノ。とはいえ、フェルミーナのストーカーになる訳でもなく、(精神的にはそうなのかもだけど)彼が命名したところによると「治療」とか「習慣」ということで何故か女には不自由せず、それの記録を淡々とつけていくところが、そこはかとなくおかしい。 最後には、ああ、なんか、夫がいて(ほぼ)幸せな結婚生活を全うして、年老いても尚、自分のことを「影」のように思い続ける男の存在がいるのって、なんか相当羨ましいことかも、と。その影は、女の輝きを際立たせる、そんな役目を果たすのかもしれないなぁ、とも、思いました。 1800年代のコロンビアの街、美しい家と庭、山の緑、川下りの旅などそれぞれに美しく見応えあり。

  • yut********

    5.0

    今、この時に、愛する人がそばにいるなら

    コレラの蔓延した、コロンビア。 彼は、初恋の人を訪れた。 彼女の夫の葬儀の直後に。 見初めてから、51年。 引き裂かれ、禁じられた愛と、 彼女への“貞節”をもって。 だが、彼女は…。 解説には、50年も待った男の“純愛”とあったが 純愛とは、何か? 純愛とは、 結ばれたいと、切望しながら、 それが許されない運命に、あらがい、 至高の精神で、心の結び目を求めることなのだろうか。 時に、純愛は その無垢な想いを、愛と呼ぶことさえ禁じられ、 あるいは その想いが、ひたむきであればあるほど、 不純で、汚らわしいとの烙印を 押されることも、あるだろう。 だから、純愛は、 その言葉の響きが持つ、甘美な切なさよりも たまらなく苦しい痛みだけを、残すものでもあるかもしれない。 愛したい、愛されたいという渇望の糸が、 痛いほど、強い絆で 二人をつなぐ時、そこには、純愛があると思う。 一方、彼は、 600人余の女性と、関係したにも関わらず、 “貞節”を守った、などと言う。 日常の“習慣”となった、女性との関係も 至高の愛に至らなければ、彼女への貞節は、 守られているということか? ハア?と、失笑しながらも、 愛の空腹を満たそうとするかのような、彼の行為には、 共感は、しかねても、 理解できないことは、ないかもしれない。(かな…) そのような、複雑な愛の矛盾?に答えるように “分断された愛”というものが、提示される。 それは、“腰から上の愛”と“腰から下の愛”。 そして、 “分断”こそが、彼と彼女の関係に、ほかならない。 「結婚には、幸福でなく、安定を求めるべきだ。」 彼女の夫の言葉から、彼女には、ほかに幸福を求めて当然 と思えてくるのは、邪推だろうか……。 しかし、彼女は、初恋の彼に言う。 「あなたは、幻想だった。」 父や夫といった男性から、 決められた人生を、生きるしかなかった彼女は あきらめにも似た、 現実の受容のなかにいたのが、悲しい。 愛は、幻想か?永遠か? それは、人を愛して50年経たないと、わからないのかもしれない。 年老いていく彼には、枯れた哀感のなかに、 愛に飢えた、凄みが増してくる。 体は、老いても、愛したい人はいる。 愛されたい自分に、変わりはない。 精神は、いつも、初恋の瑞々しさに潤っている。 「永遠は、死ではなく、生である。」 そして、“分断された愛”が1つになったとき、 幻想も、過去も、現実も、 すべてが、命ある永遠になっていくのだろう。 「僕は、貞節を守った。」 「ウソつき(笑)。」 「恋愛は、始まりであり、終わりである。」 失われた50年は、戻らなくても その間の男女関係が、どうであっても 今、この時に、愛する人がそばにいて、 自分だけを、愛してくれるのなら、 この一瞬さえ、100年に値する。 二人を乗せた船が、進むとき 『コレラの時代の愛』~タイトルに秘められた、 粋なはからいを、知るだろう。 この感激が、50年分の愛なのか…。 涙が、じわじわ、あふれてきた…。 PS: 「これ以上の純愛はないよ、きっと…。」 私にとって、純愛とは、 メールに残された、その言葉がすべてです。 その想いが、壊れないように、 心の奥底に、そっと、しまっておきます。 あなたは、その純愛を、貫いて下さい。 どうか、ずっと…。

  • oce********

    3.0

    50年の愛

    初恋を貫く男というテーマが今の時代には新鮮に写る。 しかもそれを50年以上続けたというのだから、その執念には敬服する。 恋愛部分と同時に出てくるのが、蔓延するコレラ。 コロンビアという雄大な自然もそれを見つめる。 ただし純愛ではなく貞操を守る純愛という、よく分からない本人の節がある。 そのせいか純粋なラブストーリーとは程遠く、晩年にまでなると余計にゆったりとした展開がじりじりしてくる。 想いを伝えるのに、勘違いと言われても仕方ない行為を一途で済ませるわけにはいかない。 ハビエル・バルデムもこの人物造形のせいなのか、ミスキャストの感が強い。

  • バツイチ王子

    3.0

    ネタバレ少しはロミオを見習って欲しい

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • aim********

    1.0

    ネタバレコレラの時代の変態愛

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • xdj********

    2.0

    一途

    一途な愛は認めますが、男性のいたしかたない行動、心理、生理には、理解が難しいですね。純愛かとは思いますが、気持ちに正直になるって、理想ですね。逆の意味で、勉強になりました。

  • ken********

    2.0

    純愛?

    他の女の人といっぱいHして、純愛なんですかねー。普通そんなにできないと思うけど、そういうお国柄、時代なんですかねー。 タイトルにもあるコレラの時代というのが、映画であまり説明がされないので、時代背景がよくわかりません。その時代背景と絡められればもっと面白かったように思います。 主人公の悲哀がまったく伝わってきませんでした。

  • cami

    2.0

    ネタバレ視覚的にも後味があまり良くない。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • kom********

    2.0

    変態を見た

    始めは純粋な愛を貫く美しいストーリーかな?と思ってたが、ただの変態を見せられたという感じで、最後に主人公の男性を受け入れる女性も理解出来ませんでした。後味悪いです。

  • wit********

    2.0

    ネタバレファンタジー?

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • pos********

    1.0

    ネタバレ男の屁理屈

    このレビューにはネタバレが含まれています。
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