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ハッピーフライト (2008)

監督
矢口史靖
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3.95 / 評価:3,235件

解説

『スウィングガールズ』の矢口史靖監督がメガホンを取った、飛行機をテーマにしたコメディー。航空機一機をスケジュール通り安全に離着陸させるために働く、さまざまな役目を負ったスタッフたちの奮闘ぶりを生き生きと描く。どこか頼りない副操縦士にふんするのは『ぐるりのこと。』の田辺誠一。機長役に時任三郎、キャビンアテンダント役に綾瀬はるかや吹石一恵ら豪華キャストが勢ぞろい。よりリアルでドラマチックな航空業界の舞台裏に興奮させられる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

副操縦士の鈴木(田辺誠一)は、機長昇格の最終訓練である乗客を乗せて飛ぶ実地試験でホノルルに向けて飛び立つことになる。彼は試験教官として同乗する威圧感たっぷりの機長の原田(時任三郎)を前に緊張感を募らせていた。そんな中、キャビンアテンダントの斎藤(綾瀬はるか)は夢にまで見た国際線フライトに臨み、緊張感がピークに達していた。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2008 FUJI TELEVISION, ALTAMIRA PICTURES, TOHO, DENTSU
(C)2008 FUJI TELEVISION, ALTAMIRA PICTURES, TOHO, DENTSU

「ハッピーフライト」航空機の飛行に関わるプロの姿を描くグランドホテル形式の群像劇

 いくら矢口史靖監督作とはいえ、またも「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」路線を期待するのは間違いだろう。もちろん、デビュー当時の不幸な女路線でもない。今回は、パイロットやCA(キャビン・アテンダント)をはじめ、航空機の飛行に関わるプロフェッショナルの姿を描く。つまり、“矢口版「大空港」”、もしくは“空港版「THE 有頂天ホテル」”といえる、グランドホテル形式の群像劇である。

 一機の飛行機が飛び立ち、着陸するためにどれだけのスタッフが携わっているのか。そんな素朴な疑問に応えるべく、監督はお得意の徹底調査。その効果は絶大で、専門用語・アイテムが飛び交うなか、7カ所ほどに散らばった各エピソードを巧くまとめている。さらに、窓際族状態なオペレーション・ディレクターを演じる岸部一徳や、愚痴りまくりのグランドスタッフを演じる田畑智子などの好演が光る。アクシデント発覚以降は、パニック映画お約束の展開に突入。「大空港」のパロディ「フライング・ハイ」ほど狂っちゃいないが、綾瀬はるか演じる新人CA役など、ちょいとやりすぎな描写は気になる。「THE 有頂天ホテル」に比べればキャストの弱さ、「クライマーズ・ハイ」に比べれば緊張感が欠けることも否定できない。とはいえ、常にエンタテインメントを追求する矢口節の力技は、伊丹十三の後継者は、じつは彼かもしれないと思わされるほど。今後、飛行機に搭乗する際に、間違いなく周囲を気にしてしまうことだろう。(くれい響)

映画.com(外部リンク)

2008年11月13日 更新

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