2008年8月2日公開

地球でいちばん幸せな場所

OWL AND THE SPARROW

982008年8月2日公開
地球でいちばん幸せな場所
4.5

/ 12

58%
33%
8%
0%
0%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

孤児のトゥイ(ファム・ティ・ハン)は叔父のもとを飛び出し、ホーチミンで花売りの仕事にありつく。最初の日の夜とその翌日、トゥイは屋台で食事をしていたフライトアテンダントのラン(カット・リー)、そして飼育係の青年ハイ(レー・テー・ルー)と立て続けに出会い親しくなる。トゥイはランとハイが恋人同士になればと思い描くが……。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(8件)

かわいい22.7%泣ける18.2%楽しい18.2%切ない13.6%ファンタジー9.1%

  • sav********

    5.0

    タイトルどおり、とっても幸せになれますよ

    映画の予告や、 地下鉄通路の宣伝ポスターを観て、 行こうか迷っていたのですが、 お気レビュさんの評判もよかったので行っちゃいました。 ☆彡  ☆彡  ☆彡 行って正解でした。 内容は、お気レビュさんが、 書かれている素敵なレビュー通りです。 ベトナム舞台の映画、というと これまでは「ベトナム戦争」ばかりでしたが、 こんな作品を描けるまでに復興したんだな、と。 そちらのほうにも、感慨深いものがありました。 心に残ったセリフ。 《心がキレイ》 《正直な顔をしている》 「ハートフル・ムービー」 宣伝文句に頻繁に使われます。 この作品こそ、この言葉がふさわしい。 主要キャストが3人います。 伯父さんの家を飛び出した、少女。 キャビンアテンダントをする、女性。 父の跡を継ぎ動物園に勤める、男性。 家を飛び出した少女が始める 「薔薇売り」がキッカケで3人はめぐり合います。 この3人に共通しているのが、 眼が澄んでいて、とってもピュア。 見るからに、いいひと、なんです。 うん、それしか言葉がみつからない。 「なんとか2人(男女)をくっつけたい」 「ゾウさんと男性を離れ離れにしたくない」 ”計算”はあるんですけど、カラッとしたものばかり。 「彼がいるんだって」 「私が工場で稼いだお金」 ”嘘”もあるんですけど、それは自分が幸せになるため ではなくて、好きな誰かを幸せにしてあげたいから。 雑然とした町並みと、 原色が派手な夜の町並みと、 ”いいひと”のアンバランスさが、またたまらない。 ラスト、 ばればれで、 どこかの国で流れているテレビドラマのようですが、 「そうなって!!」と心の中で強く願う自分がいました。 そして、お約束どおり、感動して落涙しちゃいました(苦笑) 暗い、眼を背けがちな事実を、 明るい物語のオブラートで包み込む。 とっても、あったか~い作品でした。 98分間、素敵なひと時をありがとうございました。 ☆彡  ☆彡  ☆彡 【補記私感・映画と経済力】  勝手に、出来てしまった経済シリーズ  なんと、第2弾になっちゃいました。    只今、北京オリンピック開催中。  だからってわけではないでしょうが、  映画を観ながら、ふと、こんな式が、  頭に、浮かんでしまいました、、、  [経済力=映画=メダルの数]  レビュー内にも書いたのですが、  以前のベトナムだったら、日々を生きていくのが  精一杯で映画を作れるような、ゆとりはなかったと思うんです。    それが、今では世界各国がベトナムを  「BRICS」の次と位置づけて、投資をし、  経済は急激に発展し、復興も果たしています。    生活や、心に、ゆとりができた、  次のステップとして、映画って産まれるのかなって。  日本含め、アジアの近隣諸国も、同じだったかなぁ、と。  だから、ベトナムも、きっと、これからドンドン、  いい作品が生まれてくるんじゃないかって期待してます。  メダルの数っていうのは、  一昔前までは貧しい共産圏の国が国威発揚のため、  国民、食べるのがやっとなのに、メダルがんがん取る、  なんてことがありましたが、今は、経済力のある国が  メダルたくさん取ってるよね、と。    スポーツも、映画と同じで、  ある程度、心のゆとりが出来ないと、始まらないかな、と。  ベトナム、男子サッカーが、徐々に力をつけ始めています。  きっと、他のスポーツ種目も、強くなっていくのではないでしょうか。    ベトナム舞台の映画、次はどんな作品が観れるかな、楽しみです!!

  • dav********

    5.0

    タイヨウのうた2008 in ベトナム

    ★★★★☆です。ちょっと安っぽいレビュータイトルをつけてしまいましたが、あながち的外れではないと思います。 両者にはいくつかの共通点があると思っています。 1.まずヒロインがかわいい(*´д`*)。 雨音薫役のYUIとトゥイ役のファム・ティ・ハン。共にいわゆる美人ではなく、どこにでもいそうだけど町中ですれ違うとちょっと足をふと止めてしまう、そんな普通っぽいかわいらしさがあります。 2.新人監督による作品。 「タイヨウのうた」の小泉徳宏監督も長編デビュー作なら、本作のステファン・ゴーガー監督もこれが同じく長編デビュー作。 そして、その新人監督らしさが共に同じ形で表されたというのが次の共通点。 ↓ 3.重いテーマそのものはほんのちょっと画面で説明するだけ。 これが一番大事。説教臭くさせない効果は絶大でした。 「タイヨウのうた」における色素性乾皮症は本来テーマのベースにあったはずですが、実際に出来上がった作品は見かけ上そうではなく、2人の男女のさわやかでぎこちない青春映画でした。本作も劇場でNPO「国境なき子どもたち」の写真展が開かれていた通り、ストリートチルドレンの過酷な現状が本来テーマのベースにあると思いますが、こちらも見かけ上その部分はごくわずかなインサートや途中のワンシーンの背景として描くに留めており、見かけ上のストーリーは、ホーチミンの町中でたくましく生きるストリートチルドレンの女の子と彼女が出会った2人の男女の心温まる愛情と友情の物語として描かれていました。 にもかからわず、両者ともそのベースであった本来のテーマをより強烈に観客に伝えることに成功した秀作となっています。まったくテーマが違うにも関わらず、その意味でも共通していることが注目に値します。 「タイヨウのうた」では太陽の下での活動を象徴するサーフィンと月の下でのそれを象徴するストリートライブ、本来交わることのない両者が出会ってしまった運命をクールに映し出すことで、実際の一部にせよXPそのものを夜に知らしめる結果となりました。 本作「地球でいちばん幸せな場所」においても、両親の死別と叔父による強制労働に耐えかねての家出という重い設定にもかかわらず前向きにたくましく都会で生き抜こうとする主人公トゥイの健気さが、逆説的にストリートチルドレンの現状の過酷さを示す結果となりました。このことは直接的に表すよりも遥かに有効でした。この点も「タイヨウのうた」と同様です。 また、本作は、大人になってもお金があっても幸せになれないのはなぜか、というもう一つの主題を用意することでさらに相乗効果を生み出すことに成功しています。つまり、大人のぼくらも幸せになるためのなにかを見失ってるよね、っていう主題を置くことで、ベトナムの貧しい子供たちの問題だけじゃなくて自分たち自身の問題として観客に考えさせる道筋を作っています。これ、多くの人により受け入れやすい形でメッセージを届けるための効果として絶大でした。くしくも「タイヨウのうた」ではYUIの歌というツールと同じ役目です。 もちろん多少のキレイゴトはありますが、それでもそれをひっくり返すだけの力強さと後味の良さは評価に値します。作品としても非常によく出来た秀作だと思います。この手の作品は泣かせようとする演出をしがちですがむしろ作風が明るく、楽しい、かわいいというイメージのほうがしっくりくるという不思議な作品です。 本作は「チェブラーシカ」上映前の予告編で初めて知った作品ですが、予告編から受けた印象通りのさわやかな作風です。上映館数も東京と大阪のシネマート、2館のみのようです。非常に少ないですがお勧めできる作品です。

  • ybs********

    5.0

    ネタバレ自分よりみんなの幸せ♪

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ino********

    4.0

    トゥイの贈り物

    初めてベトナムの文化に触れた気がします。 ハンディーオンリーという独特のカメラワークがベトナムの 「決して豊かではないけどもたくましく生きる町」感を リアルに映し出していました。 この映画を観て、やっぱり子供たちから貰うパワーって大きいな~と 改めて思わされました。 トゥイを見てると、子供って大人が思っている以上にたくましくて、 いろんなパワーを秘めているんだなと。 若干強引かな~と思われる展開もありましたが、 すごくハッピーになれる作品で満足です。

  • mon********

    3.0

    無垢な魂に浄化される

     ベトナムのホーチミンを舞台に、孤児の少女と孤独な男女の交流を描くハートウォーミングなドラマ。  浅学ゆえベトナムについてはほとんど何も知らないのだが、工場で働いている少女たちの映像から、児童労働はベトナムにおいては特に珍しい風景ではないということが窺える。年端も行かない少女たちのなかに混ざって働いている一際幼い女の子が、本作の主人公、トゥイ。両親を失くしてしまって身寄りのない彼女は叔父が経営する工場で労働を強いられていたが、仕事で失敗して怒られたことが引き金となり、家を飛び出し都会でひとり生きていくことを決意する。  「貧困」が主題の一つでありながらもそれを彼女の「不遇」として前面に押し出して語るのではなく、幸福は人間同士の絆にこそあると訴える本作は、同じく貧しいながらも懸命に生活するきょうだいを描いたイラン映画の傑作『運動靴と赤い金魚』に通じるところがあり、決して軽くないテーマでありながらも鑑賞後さわやかな余韻を残す作りとなっている。大人たちがかような映画を見て感動してしまうのは、まだ何にも毒されていない子どもたちのきれいで真っ直ぐな心が自らの琴線に触れるからにほかならないだろう。    それは映画内の登場人物も同様で、『地球でいちばん幸せな場所』では孤独な男女がトゥイに影響されて徐々に心を開いていく様子も描く。また、装飾なしに撮影されたと思われる本作は、ざわめく街の雑音をカットせずにあえて取り入れたのかベトナムのリアルな雰囲気も感じることができて楽しい。バイクのあまりの多さ(中国における自転車のよう)には誰もが驚かずにはいられないだろう笑。ただ、いくらハンディカメラで撮影したとはいえ、ただあるものを映したといったような特に工夫の感じられない映像は頂けない。アップシーンの多用も評価を下げる原因となっている。  とはいえ、無垢な魂にはどこか人を浄化させる力があるということを信じさせてくれる、心温まる佳作だ。観客賞を受賞したのも頷ける。

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


基本情報


タイトル
地球でいちばん幸せな場所

原題
OWL AND THE SPARROW

上映時間

製作国
アメリカ/ベトナム

製作年度

公開日

ジャンル