2008年8月30日公開

コッポラの胡蝶の夢

YOUTH WITHOUT YOUTH

1242008年8月30日公開
コッポラの胡蝶の夢
3.4

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(49件)


  • old********

    4.0

    (^.^)

    (^.^)

  • rec********

    4.0

    コッポラは時々、異常に若返る

    まだ2000年代に入る少し前に梅田の某劇場でゲイリー・オールドマン主演の『ドラキュラ』を観て、いきなりココか?コッポラ若いなあと感嘆しました。結構コッポラ好きでしたが『友よ、風に抱かれて』とか『ペギー・スーの結婚』とかでいささか呆れていたので余計に驚きました。 その時の感慨が久しぶりに沸き、またしても自分の中で成仏しかけていたコッポラが蘇った気がします。 まさか今になってドッペルゲンガーを出してくるとは・・・

  • wak********

    3.0

    ネタバレ幻想的

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • kps********

    2.0

    ネタバレ実は純愛映画

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • スーザン

    3.0

    幻想的過ぎて・・・。

    ティム・ロスの演技がとにかく良かった。 結局のところそんな印象しか残らなかった。 突拍子もない展開で始まり、解釈に困ったまま進んでゆく。 幻想映画か、はたまた哲学的なのか。 コッポラらしいのか、そうでないのか。 良くわからないままに終わってしまった。

  • oce********

    2.0

    よく分かんない

    コッポラの10年ぶりの監督作という触れ込みだが、よく分からなかったというのが感想。 時代は1938年。 自殺を決意したドミニクだがそこに落雷が直撃する。 瀕死の状態から驚異の回復を見せるが、肉体や頭脳も若返りを見せていく。 そう転んでいくかという展開を見せるが、やたら変なカメラワークや安い合成など、ほんとに映画のクオリティかと思うような場面が多々ある。 結局主演のティム・ロスにおんぶに抱っこな映画としか思えなかった。

  • Kainage_Mondo

    4.0

    何故か “癒し” のムードが漂う。

    人生に絶望した老言語学者ドミニク・マティが、雷に打たれたことで若返り、ある種の超能力をも手にし、自身のライフワークたる “言語の起源” の著作に近づいてゆく。 チープな SF 物に堕するのか、と思わされる瞬間も何度かあったが、ぎりぎりの線で本筋に寄り戻し、際どい所で名作になった、と思う。 個人的には非常に好き ! な作品である。 若い頃に別れ、その直後に亡くなった恋人、その女性と瓜二つの女性に巡り合い、“事故”で九死に一生を得たその女性が、何故か、サンスクリット語しか話せなくなり、マティとの交流が始まる。 女性の輪廻転生が示唆され、海辺の別荘にこもる二人の周りに、耽美的な不思議なムードが充満し絡みつく。古代エジプト語すらテープに記録され、それを聴きながら、ヒエログリフを書いてゆくマティ。荒唐無稽にも思えるが、時間・場所・言語の境界を超越した物語の展開が、観る者を飽きさせない。 何故か、癒しのムードが漂い、懐かしい気持ちにさせる、不思議な物語、と私には思えた。 今を時めいている、「ベンジャミン・バトン」の先をゆく如きエピソードもあるが、ラストはこれまた不思議、旅行者として訪れた、故郷の馴染みの酒場で友人たちに囲まれ話すマティ、その後・・・。 フランシス・フォード・コッポラ監督10年振りの復活らしいが、68歳時の本作も瑞々しい感性に満ちている。大したもの、である。 また、最近、碌でもない邦題が多いが、本作は、原題の youth without youth を超えた趣のある題名ではなかったか、と思う。現実を生きているのか、夢の中にいるのか、“誰が” 夢見ているのか、それを頭に置けば、ラストシーンのヒントになると、云うことか。

  • じゃむとまるこ

    4.0

    夢、幻の如く

    コッポラ監督、10年ぶりの新作、しかも全て監督の私財で制作された映画らしいですが、このレビューの少なさは、難解という理由にあるのでしょうか。 そうであれば非常にもったいない。 確かにお話はわかりにくい、ファンタジーとも言えるし、SF的な要素もあり、荒唐無稽とも言える内容の上に、ストーリーを追っているだけでは、まとまりが悪く、いったい何を言いたいのか・・・・つまり難解という結論になるのでしょうが、ラストまで観ていただければわかる、深い内容を持った静かな感動作です。 人生に絶望した老言語学者ドミニクは、自殺をしようと出かけたところ雷に打たれ病院へ運ばれる、そこで奇跡的なな回復というか、SF的というか、壮年の若さと、驚異的な記憶力、そしてもう一人の自分”分身”を手に入れる、かつての恋人とそっくりな女性と出逢い恋に落ち言語学者として再びの人生をくり返す・・・・と言ったようなお話ですが、どのエピソードにも中途半端、結論はありません、何故か? それには理由があり、その理由も映画の余韻の後では、納得のいくものなのです。 胡蝶の夢・・・荘子の説話「荘周が夢を見て蝶になり、蝶として大いに楽しんだ所、夢が覚める。果たして荘周が夢を見て蝶になったのか、あるいは蝶が夢を見て荘周になっているのか」 映画ラスト近く、ドミニクが”胡蝶の夢”についてかつての友人達に語りますが、この映画のストーリーそのものが、そうなのか?、そしてそれに続くラストシーンは深い余韻を残します。 エンドクレジットはありません、それもいいです。 大変美しい映画です。

  • tw_********

    3.0

    ネタバレ何とも言いがたい

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • eik********

    4.0

    人生は夢のごとし

    たとえば、過去に戻って戦争を止められたら? たとえば、過去に戻ってあの事故を防げたら? 人類が、対立も戦争も事故もなく、 誰もが幸せな人生を全うできたら、 どんなに良いかと思います。 でも、実際は過去にも戻れないし 死んだ人は生き返らないし 自分の肉体はどんどん老化して そのうち、死んでしまう そう、死んでしまう 過去のすべての人間と同じように。 絶対の権力も、絶対の平和も、 絶対の幸福もないまま、 人類は生まれて死んでいく それを繰り返していく 人間が定めた1分、1時間 誰もが平等で、早く進むことも、遅く進むことも 遡ることも、飛ばして先に進むこともできない すべてはうたかたの夢の出来事 はかなく生まれては消える、泡のようなもの 今苦しくても、いつかは終わる そういうことを考えた映画でした ティム・ロスすばらしい

  • mov********

    4.0

    所詮は儚き夢か・・でも人は生きていくのだ

    フランシス・F・コッポラ監督が久しぶりにかじ取りした作品で、 スポンサーを得ず彼の私財を投じて創り上げた意欲作という。 製作には米・伊・仏・独・ルーマニア5カ国製作というのだが、 作品の規模からはあまり感じられず、世界的監督の製作意欲に各国が 乗っかった格好じゃないのかしら。 お話は1930年代のドイツ。 しがない老言語学者ドミニク・マテイ(ティム・ロス)は、 ある嵐の夜に寝間着姿のまま外に出たところ 雷に打たれ病院に運ばれる。 しかしケガから回復したドミニクの体は40代にまで若返り、 驚異的な頭脳も授かる。 その噂を聞きつけたナチス・ドイツは彼を研究対象に。 しかし、彼の非常な運命に同情した医学博士は国外に 彼を逃がそうとする。 後に彼は未開の古代言語をも解読できるという特殊能力も持つに至る。 そうして各国を放浪するうちに、昔失恋した恋人に似たある女性に出会う。 体も若返ってライフワークの言語研究にも情熱が戻り、 そしてこの若き美しい女性とも恋仲に落ち、 まさに今までの人生に無かった順風満帆さ、春を謳歌。 あっという間にもう60年代。 気づいたらあの事件から30年以上が過ぎていた。 だが次第に不穏な出来事が起こり、夢が醒めていくかのように 体が老化し始め、物語はあっけなく静かに終焉を迎える・・・ 本作はかなり哲学的要素が盛り込まれており、 インドや中国の古代思想も登場。 題名の【胡蝶の夢】とは、 古代中国の思想家荘子(ソウジ 前369?~前286?) の書物にある一篇。 「人生において現実だろうが夢であろうが出来事は、 自然の流れ(法則)に身を任せれば結局同じことであり、 結果に大差はない」という意味のようで。放任主義なの? もう人生の締めくくりにあるだろうコッポラ監督。 やはり人生の哲学を考えるようになったのか、 彼の想いがかなり色濃く出たようなカンジ。 そのため幾分か特殊効果による演出で ファンタジックなテイストに仕上がっている。 少々難解な部分もあるが、あのラストだということで最後は納得。 主演のティム・ロスの老けっぷりがなかなかはまっていて いい意味でビックリ。ヒロインの女優さんもキレイ。 『4ヶ月、3週と2日』(2007)で、 衝撃的な主人公を演じたホテルのカウンター嬢役の アナマリア・マリンカもルーマニア美人っぷりで、 あの作品とは対照的なあっけらかんとした明かるさ。 マット・デイモンがチョイで出てるけど、 最近いくつかの映画でもこんな出演。 邪推だけどたくさん出演数増やそうとするのは、 ちょっと欲張りなのかな~と一言苦言。 だって意味ないもんさーあの役。何のため? 人として生まれ、自分の存在意義は何なのか? 夢を見るだけ? いや、たとえ実現しない儚い夢であっても目指し いい夢から目が覚めてもけっして悲観せず とにかく生きることに意味があるの。 名声や地位、財も手に入れた映画界の巨匠が達観し、 現実を超越した思想が投影されているかのようであり、 それは庶民には贅沢と呼べるべきものだろう。 でも私達はこうして映画として観る機会を与えてもらい、 監督が創らなければなかったのだから。 その作品で自分の人生や夢について考える。 贅沢な体勢から得られるもの。 それも生きる上では重要なエッセンス。 ただそれでも、 夢から覚めた時に仕事や有効期限が過ぎて悲惨なことになっていたら、 それはそれでやっぱり悲しく苦しいのでやっぱり嫌かもネ。。。

  • ton********

    5.0

    コッポラ 覚醒か!?

    まだ 誰もレビューを書いていない本作 恐る恐る 本日渋谷で観賞してきました 地雷を 覚悟していただけに 本当に大当たりでした 予告編からは  ただの ちょっと不思議なラブストーリー程度にしか  観えなかったのですが まったく予想外の展開でした 本作の内容を 羅列していますと ラブストーリー(予告にも 出てきた あの女性との) サスペンス(ナチスとのやり取り あと映画全部が 不思議な雰囲気に包まれています) 宗教・哲学・科学・精神論・言語学 「宗教・・・?」と思うかもしれませんが 本当にそうなんです 色々な専門用語が出てきたりします これが なかなか難しいし 面白くもあります ただ 私は全然 それらの知識がないので ここに書けることはありません 精神なんとかの理論? なんとかのなんとか?(もうすでに 全然名前を覚えていない) だけど 楽しめました よくわかんないけど面白かったです 例えとして 適切がどうかわかんないけど リンチ監督の映画を観ている あの感じです(リンチ監督よりは 分かり易いけど) 「なんだか よく分からん だけど心地が良い なんか楽しい」 といった 感じです もう一回見直せば  だいぶ内容を把握できるかもしれませんが お金がないので無理です(悲しい) あとで DVDを買って 見直すしかありません ただ そこら辺が分からなくても サスペンスとしての 楽しさもあるし  ラブストーリーとしても 見どころがあります 何より 突然不死身になってしまった男の話なので  映画を観ていて興味が尽きることはないと思います さすが コッポラ監督だけあって 映像が本当に綺麗です この映画 まったく 次の展開が読めません  ラストも予想外でした(これにも 小難しい要素が 係わってくるんで イマイチ分かりずらい) 本当に良くできた 映画だと思いました たった 二時間程度の映画なのに 頭がパンクする程 たくさんの 知識・情報が詰まっています 私が ただ理解力がないだけかもしれませんが 鑑賞しようと思っている人は 気を引き締めてみた方がいいと思います これは人に勧められる映画か? と言われたら 私は あまり勧められない と答えます しかし 興味がある人が見れば 本当に楽しめると思います 分からなくても 難しくても 楽しかったです 最後に 予告篇ではマット・デイモンが 大きく出てきましたが 本編では ほとんど登場しません マット・デイモン目当てで 観に行ってはいけません   

  • moe********

    3.0

    コッポラが描く幻想的な世界

    巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督の約10年の新作はルーマニアの幻想文学の映像化です。何とも言えない摩訶不思議な世界に我々観客を連れて行ってくれます。 人生に絶望した老人ドミニク(ティム・ロス)は自殺をする寸前、落雷に直撃される。奇跡的に助かったドミニクは若々しい肉体と頭脳を持って蘇生する。 70歳の老人だったドミニクは30代の肉体に若返り、今まで研究していながら未完だった言語の始原を探る研究をする。ドミニクの奇跡的な回復に興味を持つヒトラーの部下から逃げ、スイスに亡命する。そして終戦。ドミニクはある日、山で昔の恋人そっくりの美女に出会う。そこからドラマは意外な方向へ進んでいく・・・・・。 つかみどころが難しい作品です。一言で言ってしまえば荒唐無稽な物語です。しかし、映画のマジックのようなもので、嘘っぽさをまったく感じず映画の中に入りこめます。ここがコッポラの凄いところだと思います。人生をやり直すことが出来るようになった主人公の第二の人生を波乱万丈に描き、本来なら存在していない時代を彼は旅するように生きていきます。その途中に出会った美しい女性とのラブロマンス。そしてこの旅の終着点へ物語は進んでいきます。この幻想的な物語から何を受け取ればいいのか?少し悩んでしまう作品です。落雷に直撃されずに、そのまま命を失っていたらこの奇妙な人生は送れなかった主人公。命というものは最後の最後まで全うすることが人間の宿命と言いたかったのかもしれません。難しいです。 コッポラの演出は見事です。内容はかなり文学的ですが、それを見事に映像にしました。ただ、メッセージがかなり複雑でテーマも重い作品ですので、よほどの通の人にしかオススメするのは少し厳しいかなと思いました。でも、悪い作品ではありません。

  • abu********

    3.0

    言語の起源の追求

    「レイン・メーカー」以来10年ぶりとなる コッポラ監督の最新作ということで、私も 期待と不安を抱きながらも興味深く拝見して いたのですが、、、、。どうなんでしょう。 鑑賞しながら思った事は、これは果たして「 円熟」なのかそれとも「衰退」なのか、ということ。 いろいろ考えていたんですけど、おそらく、 コッポラ監督は一人の人間としては円熟したのだろうが、 映画監督としては衰退したんじゃないだろうか。 それと一人の作家として、「過去と同じことをやっても 意味がない」という思いもおそらくあったんだと思います。 ただ、多くのコッポラファンは、こういうものは 求めていないんじゃないだろうか、、、、。 やたらと形而上学的な難解さが付きまとった作品で 解釈するのがなかなか難しいんですけど、 それでもなお一言で言い表そうとするなら、 おそらく「愛は永遠なり」ということじゃないかな。 肉体とか歴史とか言語といったものは俗世的で 可変的なものですけど、言語学者の主人公が追い求める 「言語の起源の追求」というのは、いわば永遠なるもの、 不変的なものを知りたいという欲求なんじゃなかろうか。 俗世的なもの可変的なものを用いることで永遠なるもの、 不変的なものを知ろうとする。その永遠なるものは 何かと言ったら、やはり愛だったんじゃなかろうか。

  • m5a********

    3.0

    日本を越える東洋ロジックに支配。。

    よくもまあ、日本人にも分かりにくいジャンルを西洋人のコッポラが果敢に挑んだことにはエールを贈れるかも。 でも原作があれと言えど、小難しい作品に仕上がってますな。 難しくしてるのは、一見、ヒーローの職業柄として馴染み薄い東洋言語学者という設定故か。 しかしファウスト博士と違い、悪魔と取り引き無しに、雷打たれて若返り、第二の人生が動き出すのはハラハラして見れました。 しかしそこになんか時代を考慮したナチのストーリーに浮気のように寄り道するのが、ちょっと脈絡を散漫に見せてしまいます。 ナチ抜きに恋愛に突入した方が分かりやすかったかもしれませんねえ。 若返りのあとも、君の瞳は100万ボルトのとのような恋に陥りますが、相手も結局不幸に。。 言語学というややこしい要素を頭からオミットすれば、恋愛モノとしては見れる作品です。

  • じぇろにも

    3.0

    復活祭の晩

    落雷

  • ********

    3.0

    オカルトか、それとも

    2007年。フランス・F・コッポラ監督。言語学研究の限界を感じて自殺を企てた70歳の科学者(ティム・ロス)が雷に打たれて若返り、失った愛と研究の続きとを追いかけるが、、、という話。「地獄の黙示録」の監督も老いてオカルトにはまるという危ない道にいってしまったのではないかと心配になる作品です。 雷による若返りとともに不思議な能力(他人の心が読めたり、相手の意志を操ったり)を身につけることが「新しい人間」とされていて(電気による新しい人間)、そこから核戦争を生き延びる新しい人間を考えるというつながり(放射能による新し人間)。話がおもしろくないだけでなく、映像に驚きがひとつもない。本気で撮っているのかと気になるほど。または、ハリウッド的に洗練されたものを嫌ってわざと雑で荒い映像を心掛けたのか? 若返りや生まれ変わりや古代への遡行といった「時間」を問題にしている割には、時間を操るカットとか編集とかが平凡すぎるし、分身や似ている人や鏡といった「分裂」を問題にしている割には、すべての分裂が統合されて問題がなくなってしまう。まがりなりにも現代的な映画を撮る娘に追い越されてしまったのでは?

  • ひゅう助

    4.0

    考えれば考えるほどわからない・・・

    ある日雷に打たれた老人はみるみる若返り、そして人類を超越した能力を授かった。そして・・・。 これはまたわかりにくい映画でした。どこまでが現実でどこまでが夢だったのか?それとも全て現実?全て夢? 「胡蝶の夢」とは荘子が著した理論みたいで、「夢でも現実でもめいいっぱい遊べ」というらしいです(ウィキ参照なのでもしかしたら違うかも)。 だからこの映画においては理屈で考えてはいけない。ありのままを見て楽しめ、と監督は言いたいんだと僕は思いました。 えー正直言ってあまりおもしろくなかったです。設定が派手なのに内容が地味~に地味~に行ってました。 恋人との結ばれぬ恋というのもあるので、その辺好きな人にはおすすめ。 ☆は4つで。

  • ken********

    4.0

    思考のコツをつかんでれば

    「主人公が雷に打たれて、若がえる。」冒頭のこのくだりからしてこの映画はファンタジーです。ですので、ファンタジー映画として見ることができれば十分楽しめる映画。 ただし、この映画の織りなす世界観を楽しむにはちょっとしたコツと素養が必要。 主人公の職業が言語学、言語の成り立ちの起源を追求することであったように、映画を楽しむ我々にも、形而上学的思考の方法、多元的現実論への多少の理解、この世界を構成する「常識」(common sense)が「共通・共同」(common)な「意味」(sense)であるといった「共同幻想論」的な発想、社会学的・哲学的な思考の訓練を受けたことがあることが多少必要なように思いました。 とはいえ、その人なりに楽しみ、感じることが映画の楽しみ方だとも思うので、コツと素養がない人は見ちゃダメなんてことはありません。 ただ、そういった意味で、見た人によって、ほんとに千差万別、異なる映画として人々の心に刻まれていく映画なのではないでしょうか?

  • mal********

    3.0

    コッポラ監督の遺作になる可能性大です。

    前作「レインメーカー」から10年、やっとこさコッポラ監督の最新作である本作が公開されたわけです。とはいっても、日本公開から既に2年経過てるんですがね・・・。 公開時、大御所コッポラの映画ということで、大きな話題になるかと思いきや、評価はそこそこ良かったんですが、それほどヒットしなかったの意外でした。(そんな私も監督自身の名前がタイトルに付いた時点で安っぽさを感じてしまい、あまり興味を抱けなかったのも事実です)多くのレビュアーの方々が書いている通り、ストーリー展開が地味且つ難解がその要因かと思います。 言葉の起源を研究する言語学者ドミニクは雷に撃たれ、意識不明の重体に陥ります。彼が再び意識を取り戻し時、70歳代だった彼の肉体は30歳代の肉体に若返ってしまいます。なんか映画では雷に撃たれる人がよく登場しますが、彼はそれを利用して更に言葉の起源の研究に没頭することになっていきます。 途中で彼が愛した女性が別人として何度か登場し、そのたびにストーリー展開も不思議な方向へ動きます。まあ、コッポラ監督は元々ホラーっぽい題材が好きな人なんで、こういった展開も納得できるし、凝った映像からもコッポラの情熱は伝わり、私も普通に面白いとは思いました。 ですが?最後はこうなるんじゃないかな?という予想に近い終わり方になり、これを?この境地に辿り着いたんだ?と納得するか、それとも?70年代の奇才ぶりが懐かしい?と思うかで、本作の印象は変わって来るでしょうね。

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