レビュー一覧に戻る
コッポラの胡蝶の夢
2008年8月30日公開

コッポラの胡蝶の夢

YOUTH WITHOUT YOUTH

1242008年8月30日公開

ken********

4.0

思考のコツをつかんでれば

「主人公が雷に打たれて、若がえる。」冒頭のこのくだりからしてこの映画はファンタジーです。ですので、ファンタジー映画として見ることができれば十分楽しめる映画。 ただし、この映画の織りなす世界観を楽しむにはちょっとしたコツと素養が必要。 主人公の職業が言語学、言語の成り立ちの起源を追求することであったように、映画を楽しむ我々にも、形而上学的思考の方法、多元的現実論への多少の理解、この世界を構成する「常識」(common sense)が「共通・共同」(common)な「意味」(sense)であるといった「共同幻想論」的な発想、社会学的・哲学的な思考の訓練を受けたことがあることが多少必要なように思いました。 とはいえ、その人なりに楽しみ、感じることが映画の楽しみ方だとも思うので、コツと素養がない人は見ちゃダメなんてことはありません。 ただ、そういった意味で、見た人によって、ほんとに千差万別、異なる映画として人々の心に刻まれていく映画なのではないでしょうか?

閲覧数211