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コッポラの胡蝶の夢
2008年8月30日公開

コッポラの胡蝶の夢

YOUTH WITHOUT YOUTH

1242008年8月30日公開

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3.0

オカルトか、それとも

2007年。フランス・F・コッポラ監督。言語学研究の限界を感じて自殺を企てた70歳の科学者(ティム・ロス)が雷に打たれて若返り、失った愛と研究の続きとを追いかけるが、、、という話。「地獄の黙示録」の監督も老いてオカルトにはまるという危ない道にいってしまったのではないかと心配になる作品です。 雷による若返りとともに不思議な能力(他人の心が読めたり、相手の意志を操ったり)を身につけることが「新しい人間」とされていて(電気による新しい人間)、そこから核戦争を生き延びる新しい人間を考えるというつながり(放射能による新し人間)。話がおもしろくないだけでなく、映像に驚きがひとつもない。本気で撮っているのかと気になるほど。または、ハリウッド的に洗練されたものを嫌ってわざと雑で荒い映像を心掛けたのか? 若返りや生まれ変わりや古代への遡行といった「時間」を問題にしている割には、時間を操るカットとか編集とかが平凡すぎるし、分身や似ている人や鏡といった「分裂」を問題にしている割には、すべての分裂が統合されて問題がなくなってしまう。まがりなりにも現代的な映画を撮る娘に追い越されてしまったのでは?

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