レビュー一覧に戻る
コッポラの胡蝶の夢
2008年8月30日公開

コッポラの胡蝶の夢

YOUTH WITHOUT YOUTH

1242008年8月30日公開

abu********

3.0

言語の起源の追求

「レイン・メーカー」以来10年ぶりとなる コッポラ監督の最新作ということで、私も 期待と不安を抱きながらも興味深く拝見して いたのですが、、、、。どうなんでしょう。 鑑賞しながら思った事は、これは果たして「 円熟」なのかそれとも「衰退」なのか、ということ。 いろいろ考えていたんですけど、おそらく、 コッポラ監督は一人の人間としては円熟したのだろうが、 映画監督としては衰退したんじゃないだろうか。 それと一人の作家として、「過去と同じことをやっても 意味がない」という思いもおそらくあったんだと思います。 ただ、多くのコッポラファンは、こういうものは 求めていないんじゃないだろうか、、、、。 やたらと形而上学的な難解さが付きまとった作品で 解釈するのがなかなか難しいんですけど、 それでもなお一言で言い表そうとするなら、 おそらく「愛は永遠なり」ということじゃないかな。 肉体とか歴史とか言語といったものは俗世的で 可変的なものですけど、言語学者の主人公が追い求める 「言語の起源の追求」というのは、いわば永遠なるもの、 不変的なものを知りたいという欲求なんじゃなかろうか。 俗世的なもの可変的なものを用いることで永遠なるもの、 不変的なものを知ろうとする。その永遠なるものは 何かと言ったら、やはり愛だったんじゃなかろうか。

閲覧数963