ここから本文です
【お知らせ】映画館の上映スケジュールについて、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により、実際の上映時間と異なる可能性があります。ご不明な場合は、各劇場にお問い合わせくださいませ。

007/慰めの報酬 (2008)

QUANTUM OF SOLACE

監督
マーク・フォースター
  • みたいムービー 509
  • みたログ 4,944

3.45 / 評価:2,149件

解説

イギリスの諜報部に属するスパイ、ジェームズ・ボンドの諜報活動を描く人気スパイ・アクションのシリーズ第22弾。前作のエンディングから続く本作では、任務と個人的な復讐(ふくしゅう)の間で葛藤(かっとう)するボンドの姿を映し出す。監督は『チョコレート』のマーク・フォースター。ボンド役をダニエル・クレイグが続投し、『潜水服は蝶の夢を見る』のマチュー・アマルリックが悪役で登場する。世界でロケを敢行したスケール倍増のアクションに圧倒される。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

愛する人を失ったジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、彼女を操っていたミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)を追及するうち、新たな悪の組織の陰謀を知る。それは謎の組織の非情な男、ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)が南米のある政府の転覆と同地の天然資源を手にして、世界を支配しようとするものだった。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) Quantum of Solace 2008 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
(C) Quantum of Solace 2008 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

「007/慰めの報酬」速くて危険なクレイグは健在。監督の勤勉さがやや裏目に

 期待はあった。不安もあった。

 期待はダニエル・クレイグだ。クレイグは、「007/カジノ・ロワイヤル」で私を驚嘆させてくれた。速くてタイトで危険で、ちょっと変質的な気配さえ覗かせてくれたからだ。

 不安は監督のマーク・フォースターだった。「チョコレート」も「ネバーランド」も、良心的佳作だが快楽的な映画ではなかった。ボンド映画は、とくに粋でなくてもよいが楽しくあってほしい。しかもフォースターはアクション映画をこれまで撮っていない。

 不安は半ば的中した。フォースターは「速くてタイトなアクション」を追求しすぎた。上映時間をシリーズ史上最短の106分に絞ったのはよいが、ボンドの「冷徹非情な復讐鬼」という側面に比重をかけすぎたのだ。私は映画の途中で見方を変えた。「慰めの報酬」はボンド映画よりもマカロニ・ウェスタンに近い。

 そう考えると、ハイチの混沌やボリビアの砂漠も舞台として生きてくる。クレイグの素早さや筋力も十分に活用されている。美女と悪党が弱いのはかえすがえすも残念だが、モンタージュを多用したフォースターのひたむきな勤勉さは敢闘賞ものに思えてくる。

 ただ、遊びの要素はやはり不可欠だ。ボンドはジェイソン・ボーンではないのだし、クレイグを「敏捷な労働者」の枠に収めるのはあまりにも惜しい。次回は、快楽と勤勉と迅速が矛盾しないことを証明してほしい。(芝山幹郎)

映画.com(外部リンク)

2009年1月15日 更新

本文はここま>
でです このページの先頭へ