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落下の王国 (2006)

THE FALL

監督
ターセム
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3.86 / 評価:538件

空想は現実を打ち砕いて

  • 一人旅 さん
  • 2018年8月27日 23時02分
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

ターセム・シン監督作。

壮大な作り話を通じた無垢な少女と心を病んだスタントマンの触れ合いを描いたファンタジー。

インド出身の鬼才:ターセム・シンの長編第二作で、世界的に著名な日本人デザイナー:石岡瑛子が前作『ザ・セル』に続いて衣装デザインを担当しています。

腕を骨折し入院中の少女:アレクサンドリアが、撮影中に大怪我を負った上に恋人にも振られてしまった自殺願望のあるスタントマン:ロイと出逢う。アレクサンドリアはロイの病室を度々訪れては、彼が語る空想の冒険物語に夢中になって耳を傾ける…というヒューマン・ファンタジーの秀作で、現実の世界=“病室における少女とスタントマンの交流”と、二人が共有する空想の世界=“邪悪な総督に対する6人の勇者達の冒険&復讐譚”が交互に語られていく―「二重構造」を持ったファンタジー作品であります。

現実と空想が時間の進行と共に相互に作用し合い、何物にも囚われない自由な空想の力が澱んだ現実の人生を打破していく様子が大変素晴らしい作品で、『リトル・プリンセス』等にも見られた児童文学の得意技―“現実に対峙する空想の力”がオリジナル脚本である本作にも鮮烈に浮かび上がってきます。また、チャップリンやバスター・キートン、ハロルド・ロイドといった往年の喜劇王の引用映像には、“映画作り”に対する監督の深い愛着が表れています。

そして、絶望と死の匂いが立ち込める陰鬱な現実とは対照的に映し出される、空想の世界の壮麗な映像の美しさが本作を秀作に押し上げた最大の要因になっています。監督の母国インドの代表的建造物:タージ・マハル、アーグラ城、ファテープル・シークリー、ブルーシティ、カンボジアのアンコールワット、中国の万里の長城、カイロのピラミッド、パリのエッフェル塔、ローマのコロッセウム、ナミビアのナミブ砂漠、ボリビアのウユニ塩湖等々、空想の世界なのにCGを使わず、本物の世界遺産&絶景での撮影に拘り抜いた映像は圧巻の美しさを誇っています。

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