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落下の王国 (2006)

THE FALL

監督
ターセム
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3.86 / 評価:534件

No CGと子供時代の夢

  • tom***** さん
  • 2020年6月13日 20時54分
  • 閲覧数 613
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

海外でも評価の別れる映画です。
好き嫌い関係なく、ひとつ、自信をもって言えるのは音楽と映像が非常にぴったり合っているという点です。
おまけにCGを使っていないので背景や衣装がひとつの美術作品みたいにも感じます。

好みが別れるからこそ、面白いと思うわけです。

大勢の人が楽しいなら、自分も楽しめるかと思ってもそうでないこともあります。
だから、自分が好きであっても他人はつまらないかもしれないというのは、よくあることです。

例えば、私が小さかった70年代、80年代、海外で日本のアニメや小説、歌、テレビドラマをいいと言ってくれた人たちは少なかったです。
逆に、私が日本に帰国したころ、当時はパンケーキやチェリーパイ、レモンメレンゲパイなどを自宅でつくっている人は少なく、ましてや温かいスープやシチューをサーモスタットに入れて遠足へ行く人はいなかったです。(ランチボックスも誰も学校で持っている人は当時、いなかった)そして、Mr. Rogers、パートリッジファミリー、バットマンやセサミストリートの話をしても、理解してくれる人は同級生にいなくて、なんとなく寂しかったです。

1920年代、移民の家族の一人であって、アメリカでオレンジを摘み取る仕事をしている子供を想像してみましょう。
炎天下の労働。大人が慣れない環境で苦労している姿を見て、子供は早く大人になろうとするのではないでしょうか?
私は、この映画を見ながら、思い出すのは、自分が小さい頃、見た怖い冒険の夢や美しいけど不思議な夢。

そして長い間、闘病中にみた、意味のないような、あるような幻想的な夢も
思い出しました。

内容が薄いと思うかたもいるかも知れないです。

しかし、映画というのはラジオ劇や舞台劇でもなく、映像を楽しむものであって、私はある点では絵画の鑑賞に似ている点があると思うのです。

監督や画家が意図することをくみとらなくても良くて、自分で解釈して喜怒哀楽を体験できるのが、創作物の醍醐味ではないかと思う。
いろんな感情が沸き起こるということが、大事です。
その映画が時代を越えて、忘れ去られず、観客の心に生き続けるには、ただ明解で分かりやすければいいわけではないと思うのです。

なぜなら、私の祖父母や両親が見た映画で非常に人気があったとしても、忘れられた作品は多くあるからです。
むしろ、駄作、難解、不評をかった映画のほうが覚えらえれているかもしれません。
(海外の映画も好きですが、日本の昭和時代の映画で好きな作品がたくさんあります。しかし、自分の周りで同じような話ができる人がとっても少ない。千石駅付近にあった「三百人劇場」で見た古い20世紀の映画を語れる人がいたら、いいのになあ。)

英語圏では、このThe Fall(落下の王国)という映画は映画ファンの間で、論争が起きるくらい忘れられてはいない、奇特な映画とも言えるでしょう。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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  • 切ない
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