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ベティの小さな秘密
2008年9月20日公開

ベティの小さな秘密

JE M'APPELLE ELISABETH/CALL ME ELISABETH

902008年9月20日公開

hanahanamama

4.0

人はいつでも誰か寄り添う人がいて欲しい

ベティは10歳の感受性の強い女の子。大好きな姉は新学期から寄宿舎へ。パパはフランスの牧歌的な田舎にある大きな精神病院の院長さんで、ベティのお家はその病院の敷地と隣接しています。ママは、ピアニストだったようで、お洒落な人。両親は、毎晩喧嘩し、遂にはママは、男の人のところに行ってしまいます。 ベティは素直な正確なので人の言うことをすぐ信じるから男友達の悪戯にもだまされしまうし、檻の中に居る犬の「ナッツ」は安楽死させられ寸前でなんとかパパに飼ってもらおうとお願いするのだが、小さい犬ならと断られるし、パパはベティのことを気にしつつも、仕事のことママとのことに精一杯で、ベティは一人ぼっちだった。 そんなベティに秘密ができた。ある日となりの精神病院から逃げてきた青年イヴォンと出会ったベティは、彼を庭の納屋の中にかくまい、世話をする。言葉もほとんどしゃべれないイヴォンを母親のようにあれこれと世話をし守ってあげる。 べティ役の子の混じりけのないまっすぐな瞳が印象的。夜は怖い、人の住んでいない館も怖い。精神病院を抜け出した青年だって、まったく怖くないはずはない。ベティは怖いと思いながらも、進んでいける勇気のある子だ。ベティと愛称で呼ばれていた少女が、「エリザベスと呼んで」というシーンは、少女から大人へと変化していく象徴的な言葉だった。 ラストでママが、「もう解決したから」とベティに言うシーンがあったけれど、本当に解決していくのかな。もう少し、ベティのそばに誰か寄り添って上げて欲しいと思った。 ナッツは、きっと飼ってもらえるよね。 農村の牧歌的な風景は美しかったし、フランスらしい室内インテリアも素敵だった。 子どもたちの洋服も素朴で可愛いものばかりだったし、パパとママもお洒落だった。脚本が「アメリ」の人だそうだが、脚本よりも、そういった背景のほうが「アメリ」っぽかった。

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