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ボーダータウン 報道されない殺人者 (2006)

BORDERTOWN

監督
グレゴリー・ナヴァ
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3.83 / 評価:128件

この物語の先はトランプの壁へと続く

  • ポルティ さん
  • 2020年3月8日 20時03分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

いわゆる「ボーダーもの」の一本になるが、米国〜メキシコ国境で何が起こっているのかを曝け出した実話ベースの衝撃作でもある。
制作過程で監督に様々な圧力や脅迫があったというから、この事実を映画にされてはまずい人間や組織があったのだろう。
メキシコ人労働者はただの捨て石で人権などないに等しく、生きるために彼らは命を懸けて米国国境を目指すしかない。本作は2007年の映画だが、この物語の先はつまり今のトランプ大統領の国境の壁に繋がっているわけだ。なるほど、事実を知られてはまずい話がいろいろありそうなのもうなずける。

こんなシリアスなストーリーでジェニファー・ロペスが思いの外しっかり演技しているし、アントニオ・バンデラスが色男キャラを一切封印して、ストイックないい人役を演じているのはかなり新鮮だった。

企画、脚本も手掛けた監督のグレゴリー・ナヴァはメキシコ系で、両親がメキシコから国境を超えてきた移民だったというから、これはまさしく自らの出自そのもの。本作を監督するのは必然だったかもしれない。
この人、本作ではなかなかの力量を見せてくれたが、この後10年以上も全く作品を発表していないようだ。まさか例の圧力に屈し、完全に活動の場を閉ざされたわけではあるまいが…

テーマは社会派でも程良い娯楽味もあるし、ジェンというハリウッドスターも出ているので、決して敷居は高くない。十分観る価値のある隠れた良作だ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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