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ブタがいた教室
2008年11月1日公開

ブタがいた教室

1092008年11月1日公開

たーちゃん

2.0

ネタバレ家畜とペットは違います

いきなり新任教師の星(妻夫木聡)がブタを小学6年生の教室に連れてきて、このブタを飼って最後にみんなで食べると言ってきます。 人間は生き物を食べて生きています。命を頂いているということをみんなに感じて欲しいというのです。 実話が題材らしいので、そのままといえばそのままなのですが、なんだかぼやっとしてしまっています。 まずそもそも何で星はブタを連れてきたのでしょうか。 こんな思いつき的にいきなりブタを連れてきたあとに、校長(原田美枝子)や教頭(大杉漣)に相談するというのもあまりにも計画性のない唐突感に違和感を感じます。 本当なのだからと言われればそれまでですが、あまりにも幼稚でこの教師に賛同した校長も良くわかりません。 最終的にこういう事になるのは分かり切った事で、それを承知で受け入れたのですから食べないという選択もどうなのでしょうか。 家畜としての生き物とペットとしての生き物。それは全く違うものです。この教師は生徒たちに育てさせる事で愛情を持たせるものを食べさせようとしたのではないでしょうか。それは最初からわかった上で、生き物を食べるという教育をさせたかったのではないでしょうか。それは違いますよね。もし生き物を食べるという事だけを学ばせたいのなら、その生き物に感情を持たせることのない家畜を屠殺場に連れて行って、捌かれる場所の見学に行った方がより良いと思います。 これは命を食べるという教育にはならないと思うのです。 普通に子豚から段々大きくなっていくPちゃんを見ているだけで可愛いと思えるのですから、近くで育てていた彼らにとっては残酷な判断をさせているとしか思えません。 作品自体は作られたものというよりも、小学6年生であろう子たちが演技でなく本当に真剣に考えて討論するところが良いところではあります。 正しいとか正しくないという事ではなく、話し合っていきます。 そこはもう芝居ではなく、彼らの正直な意見がとても良いです。 ただもう少しそれぞれの家庭の事情などを描いた方がよかったのではないでしょうか。最初中心人物かと思われる甘利花(甘利はるな)も特に転校生だった事で何かあったわけでもないし、前の学校の制服で通学している理由も特に必要なかった気がします。 それぞれのバックボーンを明確にして、どうして食べる事に賛成なのかも反対なのかを描いた方がわかりやすかったと思います。 でも結局Pちゃんを食肉センターに送りましたが、彼らは食べなかったのでしょうか。 あれだけ考えたのに、食べてあげないのはもっとPちゃんに失礼だと思いました。 きちんと食べるシーンを入れないと何だか良く分からない作品になってしまった気がします。 この生徒のメンバーの中に北村匠海さんがいたんですね。びっくりです。

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