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さくらんぼ 母ときた道
2008年11月1日公開

さくらんぼ 母ときた道

CHERRIES/桜桃

1072008年11月1日公開

tom********

4.0

涙を誘う物語なのですが・・・

と言っても、あざとさはありません。 むしろ、淡々とした作品にのめりこんでしまします。 内容は結構ベタです。 文化革命当時の中国の貧しい農村に暮す、脚の悪い男:葛望(グォワン)と発達障害の女:桜桃(インタウ)の夫婦。 ある日、桜桃は、拾ってきた赤ん坊を紅紅(ホンホン)と名づけ、育て始めます。 物語は、この3人の家族愛のお話。 前半は時代感と中国の農村の生活、葛望(グォワン)と桜桃(インタウ)の関係をジックリ説明します。 けして急ぎません。しかし、この後の夫婦愛の根拠を語ります。 娘が育ち、二人は紅紅(ホンホン)を学校へ行かせます。 いくら寒村だといっても、児童数少な過ぎると思わなかったですか? 多くの家庭では、小さな子供とて労働力として活用しなければ、食べていけない状況だったのです。 このことだけでも、夫婦の紅紅(ホンホン)に注ぐ愛が分かります。 一生懸命はもともと、一所懸命。 ひとつところ、つまりは田畑を懸命に守らねば、生きていけない、ってこと。 どれだけ、二人が切り詰め紅紅(ホンホン)を学校にやっていたのか。 娘はそんなことを考えることも無く、発達障害の母を疎んじてしまいます。 母親、桜桃(インタウ)の女優さん、凄い演技です。 不安が募ったときにみせる親指を握り込む仕草。 焦燥が募ったときにみせる右の襟あたりを何度もつまむ仕草。 ちょっとした癖までもが、桜桃(インタウ)その人。 別の人格になりきっています。 で、後に分かったのですが、本物の役者さんはこのミャオ・プゥさんだけ。 お父さん、いい味だしてましたけど、単に素人さんだったんですね。 ちょっとびっくり。はまり役過ぎやしませんか? 泣かせ目当てだと分かっていても、最後まで目が話せない作品でした。

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