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ジュラシック・レイク

ジュラシック・レイク

BEYOND LOCH NESS

98

bla********

5.0

原題「ネス湖の向こうで」

原題名は「BEYOND LOCH NESS」、「ネス湖の向こうで」という意味です。 まず、何で「ジュラシック・レイク」なんて邦題にしたんだろうと疑問に感じます。確かに、モンスター好きは思わず一度は手に取ろうとするかも知れません。しかし、その余りにも切ないパクリ名に、結局指先はDVDまで届くことは稀でしょう。仮に届いたとしても、そのパッケージを見たとたんに、本編に絶対こんな画面は流れないことは経験上理解しているものですから、そのまま静かに棚に返されてしまうに違いありません。ただ、こんな危ない地雷原に自分は踏み込む筈がないと自覚しながらも、いつしかカウンターに持って行ってしまう勇敢なるパイオニアの方々は愚かですがとても素敵です。 僕の場合も今まで何度かこのDVDの前を素通りしていた一人でした。ところが、確か、「デイ・オブ・デスティニー(これもいい映画でした)」でこの作品の予告編を発見し、思わず借りようと考えたのです。 皆さんもお書きになっているように、この作品には首長龍の生き残りのような怪物が出てきます。かなりグロテスクなな容姿ですが映像的に違和感はそれほど感じません。この手の映画の中では、随分と良く出来ているほうではないでしょうか。首長龍の出現の仕方も秀逸です。映画をよく研究していることが容易に想像出来ます。まず、冒頭の場面でいきなり登場します。そして、惜しげもなく暴れ始め殺戮が始まります。このつかみが素晴しい。冒険物語の始まりにふさわしい出だしだと思います。その後も、ソナー反応や水中を泳ぐ影となり、場面場面の緊迫感を失わせません。また、中盤から現れる子供の首長龍の凶暴さも親首長龍に引けを取りません。そして、何より恐ろしいのは、これら首長龍は水中だけではなく、陸にも上がり、容赦なく襲い掛かるということなのです。首長龍にはひれがあるので水中を泳げるだけだと思っていましたが、この作品の中の首長龍はひれのかわりに足があるので森を抜け車のガラスも破壊します。これじゃどこにも逃げ場はありません。こんなの首長龍じゃないだろう、と突っ込む間もなく、展開の速さにそんなことも忘れてしまいます。また、首長龍を退治するためパルス砲など色々な銃器が登場します。思わず「へえ」と感心しますが、あまり役に立たず、それなりに納得してしまいます。この手の映画はその設定を楽しまなくてはつまらなくなります。変に現実的に構えてしまうと映画そのものが成立たなくなってしまうからです。勿論、特殊効果や演出、編集が稚拙だと、さすがに観ていて辛くなりますが、この映画に関してはマイナスの要因は極めて少なかったと感じました。また、それだけに、この邦題にしろ、アメリカ版「ゴジラ」のようなパッケージには少しがっかりしています。他にもっと無かったのかなと思いますが、まあ下手糞ながら一生懸命考えた商魂の結果だと割り切り、他愛無い愛嬌なのかなと諦めましょう。作品自体はそこそこの上出来なのですから。僕は結局、返却までに二度観てしまいました。 「ウォーター・ホース」もよい作品でしたが、同じ有り得ないお話としては、僕はこちらに軍配を上げます。趣味の問題なので「ウォーター・ホース」が好きな方はご容赦を。

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