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ターミネーター4 (2009)

TERMINATOR SALVATION

監督
マックG
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3.44 / 評価:3137件

鑑賞中、全身の毛穴が開き、鳥肌が立った

  • さん
  • 2009年5月30日 1時50分
  • 閲覧数 2991
  • 役立ち度 169
    • 総合評価
    • ★★★★★

ターミネーター1、2は、
エンターテイメント面でも、
他を凌駕する作品として、
鑑賞中、全身の毛穴が開き、
鳥肌が立つ程楽しめた。


加えて、筋違いな解釈かも知れませんが、


1作目では、

究極に非人間的な機械が、
生身の人間を襲う恐怖をもって、
機械、ひいては兵器を扱う人間に対して、
警鐘を鳴らしていたと感じ、


2作目では、

1作目で敵であった機械を味方に置き換え、

「心を持たないと思っていた相手でも、
 或いは、敵対し、争っている人同士でも、
 努めれば、理解し、信頼合える」、

「人」対「人」の構図では、
ありふれたメッセージになるものを、

「人」対「機械」に異化することで、
誰もの心に響くメッセージに転換し、
印象的に伝えることに成功している。

確か、
「機械が理解できるなら、
 人間だって理解できるはず。」
という趣旨のサラ・コナーの
象徴的な台詞があったと思います。

さらに、
「未来」という「神」のみぞ知る境地を、
「現在」を生きる「人」が変えようと試みる、

「人は未来をも変えることができる。」

「運命は絵巻物ではなく、自分で切り拓くもの。」

機械が主役のSFであるかのようで、
その実「人」にフォーカスし、
「人に対する希望」に満ち溢れた傑作、

そう感じた。



一方今作は、質こそ高いものの、
単なるSFアクションに成り下がった、
そんな感は否めない。


それでもいい、満足した。


汗と埃、そして血が染み込んだ
軍服から漂う饐えた臭い、
そして、毛穴から伸びる無精髭に、
生身の人間臭さを感じ、

空気を切り裂く飛行音や、
土、石、そして人骨を砕く金属脚に、
果てしない冷酷さと無機質さを感じる。

「審判の日」以後の、
生身の人間と、無機質な機械の抗争の構図、

過去のシリーズで、
背景としてしか描かれていなかった世界、
それが、完成された映像として提示される。

まるで、
全身の毛穴が開く様な感覚を覚え、
これだけで、観に来て良かった、
心からそう思える。


クリエイター達が、
想像力と創造力を掛け合わせ産み出した、
歴代の、そしてバイク型、人捕獲型など、
新型のターミネーター達が、
機能的に、官能的に躍動する、

今作のターミネーター達は、
トランスフォーマーのパクリと、
揶揄されているとの話もあり、

また、数ある見せ場も、
他のレビュアさんがおっしゃるように、
既視感を覚えるものが多い。

さらに、
1作目、2作目の如き、
大衆に訴え得るメッセージも感じられない、

クリエイターが最新の技術を駆使した、
ど真ん中のSFアクション化。


それでもいい、幸せだった。


もう観る事ができないと思っていた、
シリーズ世界の広がりを、
スクリーン上に提供してくれたのだから。


加えて、
過去の印象的なシーンと重ねたカットがあったり、
"I'll be back." や
"Come with me, if you want to live."といった
過去の名台詞と重ねた言葉があったり、
そんな、サービス精神も嬉しかった。



ずっと観たかったけど、

これまで観ることが叶わなかったものを、

今回観ることができたという価値。



1984年から、

四半世紀を跨いで、

依然、続編を観ることができるという価値。



ただそれだけです、

ただそれだけなのですが、

私は大いに満足して、劇場を後にしました。



製作・配給の方々に、

心から感謝。



そして、

尚続く続編にも期待。



今回の★の数に、

映画としての良し悪し、

過去作との一貫性や矛盾の無さ、

といった概念はありません。

ただ、全身の毛穴が開き、

鳥肌が立ったことは確かです。

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