大型ポスターがぜひ欲しい
- najarake さん
- 2018年11月3日 11時59分
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ひとえにヒロインを演じる”しいなえいひ”の魅力が圧倒した、快作。
チープであるという批評もあるが、ヒロインを際立たせるために、わざわざチープな仕上がりを狙ったのではないか、いやいや作品全体の滑稽ですらあるスプラッターでさえ、ヒロインをひきたてるための舞台装置ではなかったか・・・そんなふうにさえ思われる。
ヒロインを演じる”しいなえいひ”は、そんなまるでスベリコントの連続のような中で、凛として姿勢正しく、まるで歌舞伎の見栄の所作でもあるかのように、手抜きない緊張感を魅せてくれる。
「お姉チャンバラ」のヒロインを演じる乙黒えりも魅力的ではありますが、刀を持って歩くしぐさや、立ち止まった際の膝の角度など、これらの女性剣士モノのヒロインを演じるには、やや緩さがあり、ここは”しいなえいひ”に軍配を上げざるをえないでしょう。
そして、やはり観終わった後も耳の、頭の中で響くあのテーマソング。ヒロインの素敵な登場と併せて、ワクワクとさせてくれます。
2013年のあの船酔い作品「武器人間」でも、よく似たキャラクターが多数登場しますが、きっとこの作品の影響を受けたのではないでしょうか。
園子温監督の「地獄でなぜ悪い」は、あきらかにこの作品の派生形で、二階堂ふみというヒロインを生み出したように思います。
国の温めの「クールジャパン」ではとても取り上げられないけれど、世界のアート界に大きな影響を与えた、本当のクールジャパン作品だったのではないでしょうか。
公開からすでに10年をすぎて、なおこの衝撃。
作品終了後のテロップがこれほど楽しい作品も珍しいのでは。
一般受けは全くしないでしょう、なにせ「ゴア」作品なんだから。
続編を匂わすテロップも最後にありますが、”しいなえいひ”越えのクールな女優がみつからないのか・・・発掘が楽しみでもあります。
お勧めして、怒りをかってはいけません。一人でお楽しみください。
ああ、でもあのポスター・・・でっかいの、欲しいなあ、欲しい。
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