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青い鳥 (2008)

監督
中西健二
  • みたいムービー 437
  • みたログ 973

4.18 / 評価:398件

本気

  • カラニシ さん
  • 2010年10月26日 13時05分
  • 閲覧数 388
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

正直なところ、いじめを題材にした映画やドラマはわんさかとある。
何か強力な武器がないとその中でも特別なものとはなれないわけだが、
今作に関してはその武器が「吃音」ということになる。
(乱暴な表現で失礼)

しかし、吃音教師という斬新なアプローチまではいいとして、
そこからの広がりがやや弱かったように感じられるのが残念なところ。

なにしろ、吃音だからこそ取り組むことができたようないじめ対策もないし、
村内は吃音というハンディキャップを乗り越えた熱血漢といったキャラでもない。

自殺未遂の末に転校していった生徒の机を教室に戻してきて
毎朝「おはよう、野口君」と呼びかける・・。

この奇抜で挑発的な試みというのも、
吃音教師がやったからこそ奇抜なわけでもない。

最終的に心に強く残る村内の台詞は、以下のもの・・・

『せ、せ・・・せ先生は・・・・どっ・・・どもります・・・。
 ででで・・でも・・・ほ・・本気で・・・しゃべります。
 だ、だから・・・ほ・・・本気で・・・き、聞いてください・・・。』

結局は、ここなのだ。

いかに「本気」でいじめと向き合えるか・・・
そこに集約されるべきなのだ。

しかしストーリーの潮流はというと・・・

いじめられていた生徒が残した遺書に記されていたとされる「実行犯」が誰なのか?とか、
その生徒の普段の振舞いはいじめを嫌がっているように見えなかったのに・・・とか、
いじめの実態やいじめた側の良心の呵責の揺れ動きといった部分に
中途半端に重点が置かれていたように感じる。

そういった良心の呵責的な描写は、それはそれで上手く描かれていた。
だが、この作品を通して「本気」で伝えたい部分はそこではないのでは?

吃音教師が、「本気」で生徒とぶつかりたかった問題・・・
この肝心な部分がモヤモヤしたまま、
なんだかなし崩し的に感動を強要されたような印象は否めない。

全体的に見て、演出にもさほど必然性を感じないものが多かった。

特に、副担任だかなんだか忘れたが伊藤歩が演じた教師には
存在の必要性を感じられなかった。

彼女が実はいじめの決定的な証拠を握っているであるとか、
生徒から乱暴されかけたところを村内に助けられただとか、
そういうわかりやすいエピソードでも付け加えた方がよかった気もする。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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