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魔法遣いに大切なこと (2008)

監督
中原俊
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  • みたログ 519

2.95 / 評価:133件

ぜんぜん魔法の話になってない

  • cyborg_she_loves_me さん
  • 2018年5月9日 12時34分
  • 閲覧数 1087
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

 「あらすじ」を見た時は、こりゃぁ大笑いできそうだぞ、とちょっと期待したんですよ。ところが実際に見てみると、スッコーンとその期待が全部はずされた、って感じですね。

 だってこれ、ストーリーの柱をなす部分は、「魔法」とは何の関係もないです。
 訓練の厳しさから逃げ出そうとする自分にどうやって打ち克つか。依頼された仕事を的確に果たしたことがかえって依頼人を不幸にしたという罪の意識にどうやって対処するか。自分の好きな人があとわずかしか生きられないと知ったらどうするか。等々。
 これ全部、「魔法遣いに」とってだけじゃなくて、「どんな人間にとっても」大切なことですよ。

 例えば、ソラが、権田(鶴見辰吾さん)の奥さんの意識を回復させたら記憶を失っていたのを見て、かえって家族を苦しめたんじゃないかと悩む、という話。これに似た問題は、医療の分野では日常茶飯事ですよね。老人を死から救ったことがかえって病気に苦しみながら生きる時間を長引かせただけじゃないかという罪の意識とか。別に「もしも魔法が公認されていたら」という映画の中でとりあげる必然性は何もない問題です。

 要するに、「もし公認魔法士という資格が実在したら」という、せっかくの面白い着想を、まったく発展させないまま、ただの普通の資格習得物語と大差ない話を描いただけで終わってしまってるわけです。
 想像力の貧困。「もし魔法が実在し、公認されていたら」という前提から、とことん想像力を広げて物語を作る力量の欠如ですね(例えば、魔法なんて使えないのに身分証を偽造して金儲けするやつとか、逆に魔法が使えると知れたら面倒だから必死で使えないふりをするやつとか、面白い話はいくらでも作れるでしょうに)。

 それから、俳優さんたちはみんな、読み上げ口調、演技は下手です。ほのみちゃん(緑友利恵さん)の大阪弁の下手さは、ちょっとやめてくれと言いたくなるレベル。これは、俳優さんたちの問題じゃなくて、そういう演技にOKを出している演出の問題です。

 あらゆる点で、この映画作った人、へただなあ、と思わずにいられない作品でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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