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罪の天使たち (1943)

LES ANGES DU PECHE

監督
ロベール・ブレッソン
  • みたいムービー 10
  • みたログ 15

3.86 / 評価:7件

コラ!痛いだろうが!

  • bakeneko さん
  • 2010年3月1日 17時48分
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

ビシー政権(2次大戦中のフランスに於けるドイツ傀儡政権)期に創られた、ブレッソンのデビュー作で、罪人を受け入れる修道院の若き見習い尼僧と“訳ありの新入り”の葛藤を軸に“宗教の本質と人間の情熱”を知的に探求&解剖すると共に、心の内的変化を精巧な演出と映画的処方で描き出した傑作であります。

何これ?公開後1週間経っても誰も見ていない&観たくないなんて!
えー、現在でもダルデンヌ兄弟を始めとして多くの亜流を生み出している“元祖シネアスト”ことロベール・ブレッソンは、作品の題材やテーマに娯楽性や妥協が少ない為か、商業映画ファンには敷居の高い作家なのでありますが、その真摯な製作姿勢と神業的な演出力に、多くの製作品が一見の価値のある映画人であることは確かであります。
デビュー作である本作は、ジャン・ジロドウ(当時の演劇界の大御所)の脚色の協力も有りますが、既に確固たる作家性を確立していたことが分かります。一時も緩まない劇的緊張や、セリフと映像が一体となった流麗な“映画感覚”は、この人ならでの独壇場ですし、修道会の細かい立ち居振る舞いに於ける緻密勝つ興味深い描写や主人公の“心理の綾”の掴み方には、知的興奮を喚起させられます。また、主人公を演じるルネ・フォールらの美しさと信念&葛藤を映し出す映像も、正攻法でありながら陰影を良く掴んで、息をのむ美しさであります。そして、宗教の崇高さだけでなく、同時に垣間見える洗脳的集団心理や偽善性等のマイナス面もしっかり描く当たりが、この人の鋭く正直なところなのであります。

全編見事な“映画”となっている本作は、映画好き必見の見事な作品であります(素人&娯楽派の方も少なくとも退屈はしないと思いますが….ちょっと弱気)。

ねたばれ?
1、 挨拶が“アベマリア!”って…。
2、 美人だけれど、○○をいじめる娘はいやだなあ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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