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ロルナの祈り (2008)

LE SILENCE DE LORNA/LORNA’S SILENCE

監督
ジャン=ピエール・ダルデンヌ
リュック・ダルデンヌ
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  • みたログ 395

3.65 / 評価:100件

監督作品らしい、引き込まれる単調さ

  • hi6***** さん
  • 2010年8月8日 21時21分
  • 閲覧数 378
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

「息子のまなざし」「ある子供」と佳作が続く、ダルデンヌ兄弟の
新作。
今回は、貧乏な国の人々が、裕福なヨーロッパの国での
成功を掴むために手段を選ばないで、偽結婚で国籍、お金を
手に入れようとしている姿を淡々と描く。
先日、観た「堕天使のパスポート」でもそうですが、
ユーロの関係で国境が曖昧になっている国際社会で、
帰って貧富の差が歴然としてきてしまっていて、弱小(貧乏)な国から
大国(裕福)な国に流れている現状が、今の欧州諸国の現状であろう。

そういった「目的の為」に、感情を殺して、淡々と犯罪(この場合は、
国籍取得の詐欺)を繰り返していく主人公を淡々と描いている。
偽結婚の旦那は、薬中で、仕方ない男であるが、一緒に暮らすうちに
心が通じ合っていく様は繊細に(大げさな表現なども一切なく)描けて
いる。
そういった感情を押し殺して変化を感じさせないエピソードを
積み重ねていって、彼女に芽生える恋心とか、無乾燥な自身の心、
周りの心を変化させる様子が上手く描けている。
なんと、物語半ばで、その心を寄せ始めた偽夫が、彼女の
仲間に殺されて不在になってしまう。
その昔のアントニオーニ「情事」とも似た主人公不在のままで
語られる方式も斬新である。

ダルデンヌ兄弟の作品は、娯楽作でも、派手さも一切ない作品であるが、
その淡々とした描写に観客の心を引きこんで行く力を感じさせる不思議な監督で
ある。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 恐怖
  • 絶望的
  • 切ない
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