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オリンダのリストランテ (2001)

HERENCIA

監督
パウラ・エルナンデス
  • みたいムービー 61
  • みたログ 137

3.86 / 評価:36件

町のオカン

  • hin******** さん
  • 2011年8月30日 10時33分
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

 北米はやはりアメリカの存在があるので映画文化が盛んだ。ヨーロッパも盛んだし、アジアもまだまだ発掘の余地を残すが、インドを筆頭に多くの映画が作られている。アフリカに関してもまだまだ発展途上だが、『第9地区』に代表されるように、映画が根付く素地は十分に持っている。しかし、南米の映画はと聞かれると、答えに窮する。個人的に南米の映画に関する情報はまったく持っていなかったので、かなり前にキネマ旬報で本作が特集されていたのを見て、アルゼンチンの映画にとても興味を持った。メッシだけではなかったのか、と。
 本作を見る前のイメージとして、やはりアルゼンチンもアメリカ大陸に属するのでどちらかというとハリウッドタイプの映画かと思っていたが、ヨーロッパ寄りの雰囲気が全開だった。それには植民地時代の名残も少なからずあるのだろう。全体的に映像が暗く、音楽も控えめだ。感情表現も抑え気味なので集中していなければ取り残されてしまう。しかし、集中してさえいれば、登場人物らの感情の機微が手に取るようにわかるので感情移入しやすくなり、作品をかなり楽しめるだろう。
 本作は素晴らしい人生賛歌の映画だ。確かに登場人物たちの状況は映画の初めと比べてさほど変わっていないかもしれない。それでも彼らに後悔の念はないだろう。オリンダは帰郷することができ、ペーターも昔の好きな人と生産的ではないかもしれないが、会うことができた。そして異郷の地で暮らしていくことに決めている。それは彼がいる町が好きだからだ。今では珍しくなってしまった口うるさい町のオカン的な人柄のオリンダや、その周りの素敵な人たちに囲まれた彼の人生は今後もとても素晴らしいものになるであろう。
 「好きなように生きなさい。」これが本作の行き着いた最終地点である。日々の生活に疲れたなかで、ホッと一息つかせてくれる魅力的な一作だ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 切ない
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