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オリンダのリストランテ
2008年11月1日公開

オリンダのリストランテ

HERENCIA

962008年11月1日公開

Kainage_Mondo

3.0

微笑ましい、と言ったら失礼かな ?

完成から7年余、ようやく日本公開の、珍しやアルゼンチン映画である。南米映画自体が久しぶりで、あの秀作「タブロイド」以来。 という訳で、肝腎の映画の出来は・・・う~ん、ちょっとピンと来ないかな。 主人公の、レストランの女将オリンダは、人情に厚く勝気でちょいとかんしゃく持ちで、料理は上手なのか味付けがいまいちなのか不明という描写で、実は若い頃に情熱的な恋愛をして、イタリアからわざわざアルゼンチンはブエノスアイレスまで渡って来た移民であることが、判って来る。 それが、ドイツから恋人 ( 或いは単なる知り合いで本人の大いなる勘違いなのか ) を探しにやって来た、ペーター青年の話と重なり、このペーターが準主役として活躍するのだが、 ひとつひとつのエピソードが、すとんすとんと腑に落ちて来ない感じがずっと付きまとう。 ペーター青年の恋人探しが、思わぬ方向に転がってしまうのも、へぇ~って感じだし、 オリンダが店をたたんで引退しようとしている話が巻頭に提示され、その成り行きが気になるうち、毎日のように昼飯を食べに来ている初老の男性がどういう人物なのか、ということが、ラスト近くに明らかにされ、その男性が毎日、テーブルの紙ナプキンに鉛筆で描いていた、レストランの日々の情景、オリンダやウェイターの青年や常連客たちの表情、そのデッサンがどうされていたか、 明らかにされて、感動で心が震える、となる所なのだが、これも滑ってしまって、へぇ~って感じだし、 何が原因でそうなるのか、私の感性の問題かも知れないが、もう少し何とかしてよ、と思ってしまう。 伏線が不十分なのか、詰めが甘いのか、 ただ、監督の一所懸命さは十分伝わるし、話としても“ほんわか良い話”なので、微笑ましい小品、と言わせてもらう。

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