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オリンダのリストランテ
2008年11月1日公開

オリンダのリストランテ

HERENCIA

962008年11月1日公開

hir********

5.0

ブエノスアイレスの定食屋のオバチャン。

どーも、月曜は、クレームの嵐でタイヘンですな。 我が営業課にも、「旅に出ます」社員、ひとり発生! このクソ忙しいのに、「カリフォルニアの空が観たい!」という若者には、 「あぁ・・ソーデスカ、イッテラッシャイ!」としか言えないよな。 で、思い出したのが、この映画。 「オリンダのリストランテ」 これ、間違えて「オランダのレストラン」の映画かぁ・・・なんて観てしまい、 なんか・・・水車もチューリップもシーボルトも、出て来ないなぁ・・・と思ったら、 「オランダ」じゃなくて「オリンダ」でした・・・・(T_T) オリンダとは、主人公のオバチャンの名前。 ブエノスアイレスで「リストランテ」を開いているオリンダおばちゃん。 まぁ、入谷や町屋で「定食屋」開いてる在日のおばちゃんですな。 「定食屋」っていうのが、いいんだよね。 こじゃれたチェーン店なんかじゃ、絶対出せない「味」が、在る。 よく「なんとか屋」とか「なんとか食堂」なんてチェーン店あるよね。 でもね・・・定食屋と言ったら、「おばちゃん」ですよ。 年季の入ったオバチャンが創った「味噌汁」こそ、「定食屋」の醍醐味なのよ。 「かれいの煮つけ」に、ホウレンソウのおひたし、ポテトサラダ少々に冷や奴。 それに大盛りご飯と、「しじみの味噌汁」・・・これで450円!! スポーツ新聞の「エロ情報」欄を横目に、「味噌汁」をすすると、 「味噌汁、おかわり自由だよ!」 なんて、おばちゃんの声! 隣のテーブルでは、ニッカボッカのオヤジが、晩酌しながら、 「このアタリメ固くなっちったよ!あっため直して!」なんてオバチャンに注文。 テレビからは、「1万円のラーメン・・・そのオアジは?」なんてやってて、 「1万円だってよ・・・くだらねぇ・・・」 厨房から出て来て観ていたカンニング竹山似の大将が、咥えタバコで吐き捨てる。 これぞ!正統派「ザ・定食屋」って、ヤツです。 入ってすぐに掛けられる言葉は、「タバコお吸いになられますか?」なんてヤボじゃなく 「さけ?めし?・・・どっち?」 これだよね・・・・これが、「定食屋」というものです。 で、オリンダおばちゃんの「定食屋」に、金を盗まれたドイツ人旅行客が、 転がり込んでくるアタリから、映画が動き出す。 このドイツの若造は、どーやら、女のケツを追って、 ブエノスアイレスくんだりまで来たボンクラと判明・・・・ 「定食屋」だから、ケチャップくれ!だの、味がどーだの言う奴も出て来る。 この作品のテーマは「人生、思うようにはいかない」です。 人生なんて、所詮、料理と一緒。 自分にピッタリの「味」なんて、そうは見つからないものなのよ! だけど、人は「やれ、マヨネーズだ!」「ゆず胡椒だ!」なんて言いたがる。 「旅」に出たところで、その結果が、自分の「味つけ」と違う事などヤマほどある。 それでも、人は「旅」に出たがる。 「味」じゃないんだよね・・・・ 気分を変えて、違う場所で「食事」をする・・・・ソコなんだろうね・・・・

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