ここから本文です

ルパンの消息 (2008)

監督
水谷俊之
  • みたいムービー 39
  • みたログ 189

3.79 / 評価:70件

原作は秀逸、映画化は失敗!?

  • jet***** さん
  • 2017年7月28日 9時49分
  • 閲覧数 1018
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

横山秀夫ファンとして原作既読で初の映画鑑賞です。

多くの作品が映画化されている横山小説の中でデビュー作の本作。

原作は非常に面白く、活字を追う毎に世界感が脳裏に広がる様な感覚を感じた記憶があり楽しめました。
とても面白い内容で是非原作を読んで頂きいのでストーリーは記述しません。

ところが、この作品を観た感想は「ガッカリ」でした。
とにかくB級感丸出し…と言うか、もはやテレビの2時間サスペンスドラマ並みのクオリティで「映画作品」ではありません。

ストーリー自体は原作に忠実に作られています。
が、脚本と演出が酷過ぎて観ていてこっちが気恥ずかしくなる程でした。

キャスティングは灰汁が強く個性派と言われる役者陣で固められています。

本作の問題はここからです。

まず脚本です。
3億円事件と教師殺害事件と言う一見関係ない2つの事件がどう繋がっていくのかが本作の見どころなんですが、ちょっと強引さが拭えません。

原作既読のせいかも知れませんが、「ルパン作戦」と舞台の喫茶店が「ルパン3世」、キーとなる登場人物が4人と言うところが《ルパン3世》からの引用なのがチープな感じがしてしまいました。

が、原作にある登場人物の描き方が何だか薄っぺらい感じもしました。

そして演出…驚愕的に質が低いです。
まず遠藤憲一、羽田美智子をはじめとする登場人物達のあのカツラw
ホームレスとは言え、今時あんなホームレス居ないだろ!?w
新井浩文演じる地上げ屋も、あんなスーツ着た地上げ屋って?(失笑)
あまりの不自然さで突っ込み所満載に加え、演出全体が安っぽ過ぎてもはや素人仕事です。

そして羽田美智子の演技。
あんなに演技下手くそだったんだ!?って程の違和感で終始し観るに堪えません。

横山作品に多いのですが、妙な過剰演出が本作でもあり違和感がありました。
吹越満演じる刑事が絶えずガムを噛み続けるんですが、わざとらしくて妙に苛立ちます。
「クライマーズハイ」でも小銭をジャラジャラさせたり、クチャクチャと音を立ててガムを噛む人物が登場します。
これは本当に苦手です。

しかも作品の途中で展開が読めてしまい、人物相関や犯人の目星が付いてしまいます。
セリフも伏線どころか殆ど「答えのヒント」状態のオンパレードに観続けるのが段々面倒になって来てしまいました。

最悪なのはラストです。
予想通りの展開に加え、有り得ない過剰演出に目が点でした。

この作品は2時間のテレビドラマクオリティで映画とは到底言えない物でした。

多くの方が「楽しめた」とレビューしているので、原作未読の方や映画に質を求めない方には受けるのかも知れません。

個人的には原作を読むだけで良かったと思えた作品でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 不思議
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ