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バーン・アフター・リーディング (2008)

BURN AFTER READING

監督
イーサン・コーエン
ジョエル・コーエン
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2.84 / 評価:1334件

解説

『ノーカントリー』でアカデミー賞作品賞ほか主要3部門などを受賞したジョエル、イーサン・コーエン兄弟が放つクライム・コメディー。CIAの機密情報が書き込まれた一枚のCD-ROMをめぐり、さまざまな人々が衝撃の結末へと突き進んでいく。出演は『オーシャンズ』シリーズのジョージ・クルーニー、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のブラッド・ピットら。演じる俳優をそれぞれ想定して書かれたという個性豊かなキャラクターたちと、彼らがたどる運命の行方に注目だ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

CIAの機密情報が書き込まれた1枚のCD-ROMを、勤務先のフィットネスセンターで拾ったチャド(ブラッド・ピット)とリンダ(フランシス・マクドーマンド)。そのころ、元CIA諜報員のオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)は、機密情報の紛失にうろたえていた。一方、オズボーンの妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)は、財務省連邦保安官ハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫中で……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2008 Focus Features LLC.All rights Reserved.
(C)2008 Focus Features LLC.All rights Reserved.

「バーン・アフター・リーディング」ここは乱戦ロータリー。毒と才気と悪趣味がフル回転だ

 車の出入口が5カ所ほどあるロータリーを連想させる映画だ。ぐるぐるぐるぐる。入ってきた車と出ていく車が交錯し、出ようにも出られぬ車がむなしく周回を繰り返すロータリー。よく衝突しないものだ、と感心していると、あにはからんや、派手な衝突はやはり避けがたいようだ。ぐるぐるがしゃん。

 最初にロータリーへ入り込むのはCIA職員のオズボーン・コックス(ジョン・マルコビッチ)だ。ひどい性格のひどい名前の男だと思って見ていると、つぎに入ってくるハリー・ファーラー(ジョージ・クルーニー)も負けず劣らずにひどい。ハリーはオズボーンの妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)の愛人で、スポーツジム・インストラクターのリンダ・リツキー(フランシス・マクドーマンド)とも出会い系サイトを通じて知り合う。リンダは、怪しげなディスクを拾った同僚のチャド・フェルドハイマー(ブラッド・ピット)と組んでオズボーンを脅迫し……。

 松本清張の公金横領小説でも、これほどサイテーの登場人物がそろうことは珍しい。コーエン兄弟は、持ち前の毒と才気と悪趣味を存分にあふれさせ、96分間の上映時間を突っ走る。いやもう、その馬鹿なこと、おかしなこと、速いこと、滑ること。妙な名前の馬鹿者どもが激しくもつれ合えば、もちろん大乱戦がはじまる。やりすぎの展開や作りすぎの性格設定やあくどすぎる味つけは、すべて確信犯の産物だ。笑えるか笑えないかは見る人次第だろうが、私は腹の皮をよじらせた。「バーン・アフター・リーディング(読後焼却)」とは、実は観客に対するメッセージだったのか。コーエン兄弟監督、クルーニー主演の「アホバカ3部作」は、これにてめでたく完結したようだ。いや、それとも?(芝山幹郎)

映画.com(外部リンク)

2009年5月1日 更新

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