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そして、私たちは愛に帰る (2007)

AUF DER ANDEREN SEITE/THE EDGE OF HEAVEN

監督
ファティ・アキン
  • みたいムービー 200
  • みたログ 431

3.93 / 評価:112件

浜辺のラストシーンが秀逸

  • yab***** さん
  • 2018年12月28日 21時35分
  • 閲覧数 306
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

 親と子。お互い素直になれない関係。愛情がありながら憎しみが前面に出たりする。
 ブレーメンの大学教授ネジェットとその父アリ。生真面目な息子と女垂らしの父。
 アリは情が移った娼婦イェテルを家に引き入れ一緒に暮らすが、誤って殺してしまう。
 イエテルはトルコからの出稼ぎ移民。娘のアイテンは逆にトルコで反政府運動の革命家として活動していたが、母イエテル逢いたさにドイツに不法入国する。
 ロッテは、イエテルと大学の構内で知り合い、トルコに強制送還されたアイテンを追ったがそこで非業の死を遂げる。感情を押し殺していたロッテの母スザンヌは、ロッテの死で、学生時代に訪れたイスタンブールを再訪する。
 そして物語はいつしかネジェットとスザンヌを結びつけ、彼らは”死”に乾杯する・・・。

 スザンヌが醸し出す母親像ってとても等身大だ。娘を陰ながら心配しながら、娘の意志に任せる姿に心が打たれる。
 スザンヌが、娘の友人となったアイテンに言った、「トルコがEUに加盟すればすべてが解決する」というストレートな口調が印象的だ。
 そして、イスタンブールのホテルの一室での彼女の号泣は、ああ、これが母親だ、という極めつけのシーンである。
 それと並び、シャバに戻った父アリを、浜辺で待つネジェットの後姿を描いたラストシーンは秀逸だ。
 親と子の関係なんて、実は熱いものなんかではなく、こんな静止画のようなものにすぎないのだ。
 そう唸らせるほどに、ファティ・アキンの感性はきらりと光っている。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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