あらすじ・解説
学校からの帰り道に、森の中で美しいきつねに出会った少女リラ(ベルティーユ・ノエル=ブリュノー)。柔らかそうなとび色の毛とつぶらな瞳に魅せられた彼女は、きつねをテトゥと名づけ、心を通わせ合おうと森へ通い始める。警戒心が強く、なかなか姿を現さないテトゥだったが、次第にリラの思いに応えるようになり……。
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作品レビュー(50件)
- wha********
4.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - gac********
5.0点
2009-2 山間に暮らす少女リラと野生のキツネの交流を描いた物語。 とだけ書いてしまうとえらい陳腐に聞こえるかもしれない。いや、確かにストーリーとしては大きな盛り上がりに欠けるし陳腐といえば陳腐かもしれない。 けれどこの映画の素晴らしさはストーリーで魅せるということとはずっと違う次元にあると思う。 熱意の甲斐あってリラはキツネと距離を縮めティトゥと名づけて触れ合いをもてるまでになる。ところがキツネを首輪と紐で拘束したり退路を塞ぐかたちで屋内に招じ入れるという行為によってキツネを混乱させ、リラは手痛い経験を経ることになる。そして再びキツネとの距離が離れる。 この展開が意味するところは、全く悪意はないとしても人間が自然に介入し何がしかのかたちでそれを“所有”しようとすることへの是非を問うもの。つまり厳しい自然保護思想に裏打ちされたストーリー展開とも言える。 リラの在り方は、自然に対する介入→所有(開拓)という一連の行為をもって生きながらえてきた人間の業の表象である。それが手痛いしっぺ返しを喰らう。しかも実利面ではなく精神的に訴える展開でもって、自然という獏としたものの持つ神聖さを観客に具体的に知らしめようとしている。 それがとても清清しい。奇跡のような有り得ないストーリーをでっち上げて涙と感動を誘うだけ誘って儲けてやろうという“あざとさ”が全く感じられなくて気持ちが良い。純粋に、大切な自然にこれ以上立ち入るなと警鐘を鳴らす目的しか感じられないんだよね。 また、昼の大地は隅々まで日の光を受け瑞々しく光り輝いていて、寛大なまでに温かく映る。一方で夜の森は得体の知れない闇に包まれ、人を拒むかのように冷たく暗い。こういった対比をもって広大な自然に対する礼賛と畏怖の念をも描いており、何か作り手の信念のようなものを感じずにはいられなかった。その点でも、背筋のぴんと伸びたブレの無い思想が香る。 そして、愛すべき自然と隣り合って生活しながら、その神聖なる大地を侵さないためには一定の距離を保って立ち入るべきではないと謳う姿勢の裏側に、そこはかとない寂しささえ感じられる。もはや自然の中に人間の居場所はないんだとでも言いたげな。
- spg********
4.0点
ネタバレ大自然を満喫できる映画
このレビューにはネタバレが含まれています。 - mis********
3.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - kup********
4.0点
悲劇だの残忍だの書いてあるからどんだけ怖い映画なんだよ?と思って観てみたが、何てことない。 少女の行為は誰もが子供のときに犯す野生生物への接触行動に過ぎず、むしろ偽善とは違うリアリティがある。 家なんて5kgの子犬なのに親戚の子供に馬乗りにされて危うく死ぬとこだったがそれが子供の現実。 みんな志村動物園だのポチたまばかり観てるんじゃないかな。
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