cyborg_she_loves
1.0点
暗号モノは大好物です。だからこの映画は許せない。 小学生の頃は「怪人二十面相」シリーズの暗号モノなんかはわくわくしながら読んだものです。 それは、まずその暗号が完全な形で提示されて、読者も一緒にそれを解く楽しみが与えられるから。 この映画に暗号はいくつも出てきますが、ひとつも完全な形で映ってないし、観客が一緒にそれを解く鍵も与えられてない。 ただ、「解けたぞ」「すごーい」といってる光景を横で見させられているだけです。そんなのを見ても観客は、「あっそう、よかったね」と言うだけ。 冒頭の爆弾解除のシーンもそうです。こんなに困難な暗号を、これほど見事に解いた、ということがちゃんと理解できるように映ってれば、こちらも「なるほどすごい」と実感し、興奮するでしょう。 しかし暗号の内容がまったく映ってなくて、ただ解いてる探偵の顔しか映ってないんだから、こっちは、「ああどうせこれ、見事に解いた、すごいね、っていう話で終わるわけでしょ?」と思って見るだけになる。 撃ちあいのシーンも山ほど出てきますが、味方の撃った弾はすべて一発で脳天に命中し、敵側の撃った弾は何発撃っても一発も当たらない。 危機一髪の時は必ず横から銃弾が飛んできて、これまた一発命中で確実に敵をやっつけてくれる。 んなアホな。 音ばかりうるさいだけで、見てるうちに眠くなってきます。 ただドンドンパチパチ、ウギャー、オエーと大騒ぎしてるシーンを見れれば楽しいと感じられる、そういう人向けの映画です。
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