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マダガスカル2 (2008)

MADAGASCAR: ESCAPE 2 AFRICA

監督
エリック・ダーネル
トム・マクグラス
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3.79 / 評価:291件

ライオンがいた教室

肉食動物の頂点ライオン。
ライオンが他の動物たちと友だちって、
食ってしまわないのだろうか?という疑問に
正面から答えたストーリーには驚いた。

シマウマ、キリン、カバ。
友だちを食ってしまいたいという衝動に悩むアレックス。

食え、食うのだ、アレックス。
ライオンは皆、他の動物を食料にして生きている。
食うことは生きるために必要なことなのだ。

殺すのではない。
命を受け継ぐのだ。

だが結局アレックスは友だちを食えなかった。
そりゃそうだよな、野獣にだって情がある。
友だちを食うほど狂ってはいない。

子供にペットを食わせようとした教師の映画があったが、
それと本作品とを比べてみると対照的で面白い。

というわけで、
去年UPして即座に削除された異形のレビュ、
『ライオンがいた教室』、
作品との関連を明確にさせたうえで、
おまけにネタバレチェックして復刻させてやる。


   *     *     *     *


ある日先生が突然ライオンの子を教室に連れてきた。

「これからみんなでこのライオンの子を飼育します。
 そして大きくなったら、先生が食べられます」

子供たちは愛くるしいライオンの子を見て歓喜の声をあげた。
「わーい!」
「かわいい!」

子供たちはさっそく校庭に小屋を作り、ライオンを飼い始めた。
世話は大変だったが、子供たちはライオンが可愛くて仕方がなかった。
一緒にサッカーをしたりして、まるで仲間のようになっていった。
ライオンも子供たちを友達だと感じているようだった。

あっという間に月日は流れ、いよいよ卒業式が近づいてきた。
最初は自分を食わせると宣言したものの、先生は迷い始めていた。

「さあ、ライオンをどうしよう。
 先生を食わせるべきか、みんなで話あおう。」

子供たちは賛成派と反対派の真っ二つに分かれた。
みんな真剣だった。

「私は先生を食べさせたくないです」
―「ダメだよ、最初に先生が自分を食べさせると言ったんだからその通りにしなきゃ」

「先生を食べるなんて残酷すぎるよ」
―「なんで?ジャングルでライオンが動物を食べるのと同じでしょ」

「先生と動物は違うもん」
―「なにが違うの?同じ肉でしょ。なんで差別するの?」

「なにも先生が食べられなくても別の方法があるんじゃない?」
―「いや、先生は食べられるために生まれてきたんだから」

「え”えええー!!
 そうなの?先生って、そうなの?」
―「うん、食べられた方が先生も幸せなんだよ」

「下級生のクラスに引き継ぐのがいいと思います」
―「別のクラスに引き継いでも、いつか誰かが食べられてしまうだけでしょ。
  自分たちが飼い始めたんだから、ちゃんと先生が食べられて終わりにしないと。
  それが僕たちの責任だよ」

「でも先生を殺すなんてできない」
―「殺すんじゃない。食べられるんだよ」

「殺されるのと食べられるのは一緒じゃないの!」
―「違うよ」

「どう違うの?」
―「うーん・・・よくわかんないけど、
  『殺す』というのは、命を奪うことで、
  『食べる』のは、命を受け継ぐことじゃないかな」 

賛成派も反対派も、感きわまって泣きじゃくりながらの議論になった。
いくらやっても決着がつかない。
とうとう多数決で決めることにした。

結果は13対13。
まったくの同点。

「じゃあ、最後は先生の1票で決めるよ。
 先生は、先生が食べられるべきだと思う」

先生は、すっかり立派な野獣として成長したライオンの檻に入っていった。
子供たちはみんな涙でグショグショになりながら悲痛な表情で見守っていた。

ところが、ライオンは一向に食べようとしない。
「どうした?
 なぜ俺を食べようとしないんだ?」 

ライオンは、困った顔をして言った。

「一緒に暮らしてきた仲間じゃないか。
 仲間を殺して食べるなんて野蛮なこと、僕にはできないよ」

ライオンは、アレックスだった。

♪ I LIKE TO MOVE IT MOVE IT
  HE LIKE TO MOVE IT MOVE IT
  SHE LIKE TO MOVE IT MOVE IT
  YOU LIKE TO, MOVE IT!!  ♪

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