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愛を読むひと (2008)

THE READER

監督
スティーヴン・ダルドリー
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3.83 / 評価:1963件

戦争犯罪を裁くのは難しい

  • kaz******** さん
  • 2021年2月18日 22時27分
  • 閲覧数 817
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

マイケルは学校帰りに病気になり倒れたところをハンナに助けられた。マイケルは15歳だがハンナに魅かれ、ずっと年上のハンナとセックスをするようになった。やがて、ハンナはマイケルに情事の前に本を読んでくれるように頼んだ。こうした関係がひと夏続いたが、ある日ハンナはマイケルの前からいなくなる。それから8年後、大学で法学を学ぶマイケルはある裁判の傍聴に出る。それはユダヤ人虐殺に関わった収容所の看守の罪を裁く裁判だった。そして裁かれる被告席にいたのはなんとあのハンナではないか。裁判の中で重要証拠となる書類を書いたのは自分だと認めたハンナは無期懲役を宣告される。マイケルは15歳の時にしたように、物語をテープに吹きこんで監獄のハンナに送り聴かせた。20年服役したハンナはようやく出所できるようになるが・・・・・・。
 ハンナ役のケイト・ウィンスレットが素晴らしい。惜しげもなく裸体をさらせられる女優て日本にはいまい。前半は青春の仄かな大人への憧れが描かれるが、後半の裁判劇は辛辣で厳しい。ハンナはなぜ筆跡鑑定を拒み、重い刑を受けなければならなかったのか。なぜ、字が書けないし読めないと言えなかったのか。例えそれが不名誉なことだったとしても罪が軽くなる方を選ぶのが普通ではないか。
 そして、その事実を知りながらなぜマイケルは証言しようとしなかったのか。面会してそのことを話す機会があったのに、なぜ途中で面会を止めたのか。マイケル自身も思い十字架を背負って生きなければならなかったであろう。ハンナのラストの行為は、マイケルが「昔のことから何を学んだか」と尋ねられ、「字を書くことを学んだ」と答えたことに愕然としたマイケルの表情が理由だったのかもしれない。しかし、ナチズムが吹き荒れ上の命令に逆らうことが困難な中看守としてやった行為がどこまで裁けるのだろう。難しい問題だ。

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