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26世紀青年 (2006)

IDIOCRACY

監督
マイク・ジャッジ
  • みたいムービー 80
  • みたログ 355

3.58 / 評価:169件

驚異の“馬鹿デストピア”!

  • bakeneko さん
  • 2020年5月20日 7時46分
  • 閲覧数 239
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

ドナルド・トランプが大統領に当選した際に、“この映画が現実化した”と皮肉られた問題作で、冷凍睡眠によって26世紀の世界で目覚めた普通の青年が遭遇する“低能化した未来世界”が、現在のポピュリズムや逆文化的淘汰圧を風刺しています。

2005年のアメリカで軍の冷凍睡眠実験で1年後に目覚めるはずだった軍人ジョー・バウアーズ(ルーク・ウィルソン)と売春婦のリタ(マーヤ・ルドルフ)は、様々な行き違いによって500年後のアメリカで蘇生する。そこで見たものは、知能に対する逆淘汰圧による“低能優先選抜”の結果、住民の知性が低下して“馬鹿の惑星”化した地球だった!-というお話で、題材のやばさから創られたアメリカでも1年間お蔵入りになった(当然日本では未公開)曰く付きの怪作であります。

一般的な未来人の体格予測に“肉体労働が減少するから筋肉が衰える”ことが言われていますが、本作は“頭を使わない連中のほうが繁殖能力が高いから知性が劣化する”という予測を基にして、現在の“物事について真摯に考察しない=ポピュリズム”の行き着く先の低能社会デストピアを構築して見せてゆきます。
低能世界の―
“考えない”ことに特化した人々の思考の退化(登場キャラの“相手が言っていることを理解できていない頭空っぽな表情”はリアルですよ~)
言語の短縮、俗化。
TV&映画からのストーリーの撤廃&白痴的ギャグの蔓延
人気投票的な大統領選抜&その場のノリで決定する政治方針
大企業による雇用支配とそのエゴによる環境破壊
―などをギャグで繋いで見せてゆきますが、現在の化石燃料を再びバンバン燃やしはじめたアメリカや、民主主義の根幹までもノリで破壊しようとする日本の、常人よりも知能が劣るリーダーのやりたい放題を野放しにしている&それを喝采している者さえいる様子を鑑みると笑いの中に苦みも感じさせる作品で、よく考えると本作は同じく人類が退化して家畜化した「猿の惑星」の姉妹編的な映画であることにも思い当たります(主人公が未来世界で冬眠から目覚める設定は「スリーパー」ですが)。

核戦争やパンデミック、資源の枯渇や環境破壊、宇宙人の襲来や天体の衝突…といった華々しい?滅亡よりも、“本作の様な馬鹿らしい原因で人類は滅んでゆくのかもしれないなあ…”と最近の日本の首相の破竹ならぬ白痴の勢いの民主主義国家破壊政策を連想させる作品で、続々と出てくる実在する企業の変わり果てた姿&間違った綴りも見所ですよ!

ねたばれ?
1、本作の製作は20世紀Foxですが、映画中でFoxの番組傾向を自嘲するギャグ(アナウンサーの格好を見よ!)を許している辺りは太っ腹ですな。
2、(カフェ)“ラテ”にそんな下品な意味が!
3、本作のロケ地は共和党&トランプ大統領の強力な支持地であるテキサス州の州都オースティンであります。

詳細評価

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