2010年11月20日公開

クリスマス・ストーリー

UN CONTE DE NOEL/A CHRISTMAS TALE

1502010年11月20日公開
クリスマス・ストーリー
3.6

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

とあるクリスマス。ヴュイヤール家では、母ジュノン(カトリーヌ・ドヌーヴ)の病気をきっかけに、長女エリザベート(アンヌ・コンシニ)、三男イヴァン(メルヴィル・プポー)ら、子どもたちが集まっていた。しかし、絶縁されていた次男アンリ(マチュー・アマルリック)の登場で、穏やかなクリスマスに波風が立ち始める。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(38件)

知的17.9%切ない15.1%ゴージャス7.5%楽しい7.5%笑える6.6%

  • kun********

    4.0

    ねじれた親子関係で受け入れること

    クリスマスに繰り広げられる心暖まる家族の愛の物語かと思いきや、全くさにあらず。フランス映画らしい個々人の強い自己主張がぶつかりあい、誰もが譲らず、親子といえども好き嫌いをはっきりと示すバラバラな親や子供達。一筋縄ではいかない家族の物語である。諍いのあった家族関係がクリスマスで集まり、母の病気をきっかけに和解するわけではなく、アメリカ映画的な安易なハッピーエンドや家族愛はここにはない。諍いを避け、調和を重んじる日本人には考えられない価値感だ。これほど勝手でストレートで、これほど自由なのがフランスの家族なのか…。確かに身内というものは、近いからこそ、こじれるとややこしいものだ。近いからこそ、許せなかったり、本当のことを言えなかったりもする…。 あらかじめ役立たずの烙印を押されて生まれてきてしまった次男・アンリ(マチュー・アマルリック)。長男ジョゼフの白血病を救うことが出来なかったばかりに。母ジュノン(カトリーヌ・ドヌーヴ)はハッキリと息子のことを嫌いだという。この屈折がアンリにも三男イヴァン(メルヴィル・プポー)にも影を落とす。それにしても長女エリザベート(アンヌ・コンシニ)は、なぜあれほどまでに弟のアンリを嫌うのか。借金の肩代わり問題や素行がだらしないとはいえ、家族から<追放>するまで嫌う理由がいまひとつ理解できない。映画の中ではハッキリと示されないのだ。病的なまでに弟アンリを嫌うエリザベートの憂鬱や怒りや悲しみは、精神的に不安定な息子ポールのことも受け入れられないようだ。親の悲しみは子供に伝染する。 ポールが鏡に向かって突然歪んだ笑顔を見せたりする場面の意図(狼の存在?)や、アンリがエリザベートに書いたカフカ的手紙の内容も観客にはわかないままだ。クリスマスの夜にエリザベートから手紙を突き返されてアンリは酔っ払い、2階の窓から降りる時は、そのまま死んでしまうのかと思った。しかし何事もなく、あれはなんだったんだろうと思う(観客を死へと惑わす罠?)。さらにクリスマスを祝わないユダヤ教のアンリの恋人フォニア(エマニュエル・ドゥヴォス)が帰る時に、ポールの手首に書いた印の意味はなんだったのか?(宗教的な意味?誰か教えて・・・)。フォニアのダビデの星のアクセサリーのアップや母ジュノンの「小さなユダヤ人」発言には、ユダヤ教とキリスト教の因縁・確執が示唆されているのか?美術館でのフォニアとジュノンとの出会いは、ヒッチコックの「めまい」のワンシーンのオマージュなのか?数々の引用や謎が謎として、あちこちに散りばめられている。 また、従兄弟のシモン(ローラン・カペリュート)の秘かな愛に気づいた三男イヴァンの妻シルヴィア(キアラ・マストロヤンニ…C・ドヌーヴとマルチェロ・マストロヤンニの娘!)のクリスマスの夜の展開も「えっ?そんな…」って感じでビックリだ。朝、ベッドでシモンと裸で寝ているところを夫に見られても平然としているのだ。性に対してもストレートなフランス人ならではの描写か? なかなか理解しがたい複雑な家族関係。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、家族はクリスマスを過ごし、母ジュノンの骨髄移植の日を迎える。ジャズ好きの夫アベル(ジャン=ポール・ルシヨン)の優しい存在感も忘れてはいけない。何せクリスマスの深夜4時に、テーブルの後片付けを一人しているようなお父さんなのだ。悲しむ娘のエリザベートにニーチェの「道徳の系譜」を朗読するシーンも印象的だ。 母ジュノンが、ジュゼフと同じ病気に侵され、骨髄移植が必要とされ、家族の中で適合する骨髄が、嫌っている息子のアンリとエリザベートの息子ポールだけ。さてどちらの骨髄を選ぶか?っていうのも感動物語ではなく、辛辣な物語の題材にしている。 ラスト、手術が終わり、コイントスをする息子アンリと母のジュノン。そして母の病気の回復を信じ、「息子が作る世界に生きよう」と息子を受け入れる決意をするエリザベート。少し家族の明るい未来が示唆される。 冒頭の死んだ長男ジョゼフの墓の前で、父アベルが「いまや自分が息子となる」というシーンを思い出す。父と息子の関係が逆転する。父は息子の死をその時から受け入れていたのだ。ジュノンとアンリ、そしてエリザベートとポールのねじれた親子関係はお互いを認め合うことが出来るのか・・・。 母は役立たずの息子の骨髄を体に入れて、同じ罪を背負うことになったのかもしれない。息子の死に対して無力だったという罪を。そして、エリザベートは息子ポールの精神の闇と一緒に生きてく決意をする。不幸にして、ねじれてしまった親子関係。お互いを拒否しあうことからではなく、認め合い、受け入れることからしか何も始まらないのだから。

  • はこね

    3.0

    ドヌーヴの存在感

    貫禄がやばいっすー、美しいっ 「嫌い」が「愛してる」の真逆ではないことを知った映画 血筋と家族のひとつのあり方。 あぁ…それにしても難しい映画でした。 フランス映画らしいといえば、らしいけど… エリザベートのような笑えない、うらやましがり屋さん アンリのような魅力的なダメ男 どうしようもない人間像を描きたかったのかな、と思いました。

  • piz********

    3.0

    マチューがやっぱり好き

    私にとっては思っていたより難解。 家族をテーマにした映画は登場人物が多すぎて、収集がつかなくなってしまっているように思えます。 誰の名前が誰の役だったか追うのが大変。 大好きな俳優がこんなにたくさん出ていて、もう少し、一人ひとりにスポットが当たっていてもいいのでは? 一人ひとりのエピソードから、気がつくと大きな家族の結末へ向かっていくのが理想。 制作スタッフでもないのに、偉そうすみません。 作り少々雑な気も。 映画製作の知識もないし、これから見る方にすみません。 フランスの大きな家に、家族が集まるクリスマスというテーマや設定が好きなのだけど、編集というか、無駄なカットが多いような、見にくいような気も。 しかも2時間てやっぱり長くないですか? どんなに楽しくても集中力は2時間でしょう。 はじまりから終わりまで、2時間程度できれいに終わる映画がいいな。 この映画はフランス人の着こなしリアルな着こなしが◎ カトリーヌ・ドヌーヴの一家の母としての存在感が◎ 変わり者の次男役マチュー・アマルリックが◎ フランスでも日本でも、または他の国でも次男ていうのは変わり者なんですね。 青春の三角関係の結果も、家族の暗闇に放り込まれる。 長い年月を共に生きる家族には、泣いて笑って苦しんでいろんなことがある。 あまりにも許せなくて、縁を切りたいとまで思うことも。 それは私の家族でも、隣の家や、世界中で起こり得ること。 それをフランス映画が表現した。 それにしても性に奔放過ぎませんか~? 男の浮気でも女の浮気でも目の前で浮気なんて許せませんよ~。

  • tsu********

    3.0

    共感できる対象が皆無なのが限界

    不機嫌な人間が多いので、観ている方もイライラしてくるのですが、考えてみればいつもニコニコ笑顔ばかりの家族なんてあるわけなくて、近い存在の家族だからこそ、いろいろ問題も多いのですよね。 でも、やはりそのいざこざを2時間半も見せつけられると、うんざりしてきます。 このアンリのような弟は姉としては困った存在でしょうけれど、この姉もまた執念深いというか、結構根に持つタイプで、彼女の方にも共感できません。 母親もわがままなら、父親は事なかれ主義。 どの人物にも気持ちを置くことができなかったのがこの映画の限界でした。

  • kkh********

    2.0

    んー・・・

    長いかな。。 もったいないかな。。 どこに焦点があてたいのか、頭の中に“?”が残る。。 設定やキャラなんかがおもしろそうな要素いっぱいなだけに ちょっともったいないような気さえしてしまう・・(素人のくせに) 欲張りすぎてまとまりがないというか・・・ 欲張ってるわりには曖昧にしまくりなとこも多いというか・・ 新たな問題も生み出しつつ、なにかが解決したようにも見えつつ、 どこかで何かが解決すれば、別のどこかで何かがこんがらがる? と、まとめておこうか。。 バジルとバチスタ?だったかな?2人のキッズがかわいすぎでした。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
クリスマス・ストーリー

原題
UN CONTE DE NOEL/A CHRISTMAS TALE

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日

ジャンル