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泣きたいときのクスリ
2009年1月10日公開

泣きたいときのクスリ

812009年1月10日公開

min********

4.0

心にしまいやすいちょっと良いサイズの映画

「あぁ…何だか見れて良かったなぁ…」 「あぁ…何だか好きだなぁ、この映画…」 ………。 …見た後、そんな感覚を味わえる映画に出会えた時、しかもそれがマイナーな映画だった時、すごく幸せな気分になりませんか? 映画ファンの醍醐味ですよね。 もしかすると、映画バカかもしれません(笑) 私がそんな感覚を味わえ、そんな気分になれた映画がこの映画です。 ……… 『泣きたいときのクスリ』 ******** 5人の泣くことにまつわるエピソードが展開されます。 「電車で号泣するおっさんが気になる女子高生」 「人前で泣くなんてありえないよね…と言ってずっと泣いてない男」 「泣きたい気分なのに我慢する女」 「泣き薬師駅の自信の無い新米駅員」 「泣き薬師駅に一人で訪れる青年」 この5人のエピソードが優しく頬に触れてきて、非常に心地良い気分になりました。 ラジオドラマが原作で、舞台演出で活躍されている福島三郎さんが監督を務められています。 そのせいか、こじんまりした作りになっており、それが心にしまいやすい、ちょっと良いサイズのちょっと温かいお話にしてくれてます。 何だかこういう雰囲気の映画が好きなのですよね♪ そして、私が特に好きなのは、「人前で泣くなんてありえないよね…と言ってずっと泣いてない男」と「泣きたい気分なのに我慢する女」です。 いや~良かったです! ******** 「人前で泣くなんてありえないよね…と言ってずっと泣いてない男」 遠藤憲一さんことエンケンさん、素晴らしいねぇ! 彼が出演してることがこの映画を見るきっかけだったのです。 ありがとう、エンケンさん♪ そして、彼の深みのある演技が堪んなく、涙がポロッと落ちちゃいました。 ありがとう、エンケンさん♪ 愛されてることを実感した時、そしてその愛をもう受けれないことに気付いた時、どんなに泣き方を忘れてしまった人間でも自然と涙が溢れるものなのです。 そんなことを静かに語ってくるエンケンさんの演技は見物ですよ♪ 「泣きたい気分なのに我慢する女」 このエピソードには袴田吉彦さん扮する新米駅員とワンちゃんも絡んできて、笑えて楽しくもあります。 そして、戸田菜穂さんが良い演技をしてるんですよ! 女性の強がりな所、弱って挫けそうな心、ゲンキンな姿を絶妙に表現していて素敵なのですよねぇ。 彼女に共感できる女性は多いのではないでしょうか? ******** ただ、どれもオーソドックスなエピソードであり、映画的には普通の作りだと言えます。 ともすれば、凡庸な作品だと片付けられるかもしれません。 でも、 「あぁ…何だか見れて良かったなぁ…」 「あぁ…何だか好きだなぁ、この映画…」 と感じられるのは私だけでしょうか? そんな隠れた魅力がこの作品にはあるような気がします。 その魅力がきっと「クスリ」であり、あなたのハートに効けば、あぁ…何だかうれしいですよね♪ 「やっぱり、あったかいエンケンさんが泣きたいときのクスリ!?」

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