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泣きたいときのクスリ
2009年1月10日公開

泣きたいときのクスリ

812009年1月10日公開

tak********

4.0

本当に悲しいときは涙が出てこないもんだよ

私は映画の中では泣ける映画が好きなので この映画のタイトルを見たとき 絶対観たいと思っていたのですが いつの間にか上映期間が終わってしまい やっとDVDで観ることができました。 第一印象はう~~~~~~~んでした・・・ この映画のテーマは【泣く】という行為 特にこの映画に出てくる人たちは 泣きたくても泣くことができなかったり 人前で泣くことに抵抗を感じていたり 何で泣けないのかわからなかったり その理由は人それぞれで ある人は小さい時のトラウマだったり ある人は意地だったり ある人は自分でもわからなかったり で、とにかく人前で涙を見せるという行為に 抵抗や疑問を感じている。 それも電車の中で大泣きしている中年男を見たときから 今まで気づかなかった【泣く】という行為に 改めて気づき自問自答していくのである。 私も小学生くらいの時、母親に 男は一生のうちで涙を見せていいのは二度だけ 一度は父親が亡くなった時 もう一度は母親が亡くなった時なんだよ と教えられた記憶がある。 そんな私が4年前に母親を亡くした 危篤の連絡があって病院へ駆けつけたが すでに息を引き取っており 死に目に会えなかった… 私は長男だったなので 葬儀一切を仕切らねばならず 葬儀屋さんとの打ち合わせや諸準備 お寺やお坊さんとの相談 通夜のときも来ていただいた弔問客の応対に追われ 出棺前の挨拶もしなければならなかったので 泣いている時間などなく 気づいてみると 母はお墓の中に納まっていた… 母に言われた通り男が泣いてもいい 二度のうちの一度なのに 結局、涙はとうとう出てこなかった それ以来、母の夢も見ずに 月日は流れ 何年か経ったとき 私が会社で厄介事に巻き込まれ にっちもさっちもいかなくなり 会社を辞めざるを得なくなった時に 突然、母が夢に出てきた 母は何も言わずにただ黙って 私を見つめていた 夢の中で私は母に 何で今まで会いに来てくれなかったのか? と、文句を言った その途端なぜか涙が出てきた 拭いても拭いても涙は止まらなかった 翌朝、妻が 昨夜寝ながら私が泣いていたと 教えてくれた 母の夢を見ながら私は 本当に涙を流していたのだ… 子供の頃から甘えん坊だった私は ずっと母に文句を言いたかったのかも知れない 何で最後に何にも言わずに 逝ってしまったのか… その文句を言いたい相手の母が 亡くなってしまったので ずっと文句を言えずに 我慢していたのかも知れない そして3人兄弟の中で 特に私に目をかけてくれた母は 仕事で思い悩んでいた私が心配になり 夢に出てきたのかも知れない とにかく人は 本当に悲しい時は 涙は出てこないのだということを この映画を見ていて 改めて実感した そう、お姉さんの作ってくれた ナポリタンを食べて初めて人前で泣く 洋介のように…

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