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ウォッチメン (2009)

WATCHMEN

監督
ザック・スナイダー
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3.37 / 評価:1584件

解説

『300 <スリーハンドレッド>』を手掛けたザック・スナイダーが、映像化不可能といわれていた同名グラフィック・ノベルを映画化したミステリー超大作。数々の歴史的事件にかかわってきたヒーローが次々と殺されていく裏で、世界を揺るがす壮大な陰謀劇が展開する。出演は『リトル・チルドレン』のジャッキー・アール・へイリーら。前人未到のビジュアル・ワールドと、その衝撃性ゆえ映画化が断念されてきたストーリーに注目だ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ジョン・F・ケネディ暗殺事件、ベトナム戦争、キューバ危機など、世界で起きた数々の事件を見守ってきたヒーローたち“ウォッチメン”。しかし、かつてウォッチメンだった男の一人が暗殺される事態が発生。殺害現場には、血のついたスマイル・バッジが残されていた。しかも、ウォッチメンたちの殺害はその後も続き……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2008 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved. WATCHMEN and all related characters and elements are trademarks of and (C) DC Comics.
(C) 2008 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved. WATCHMEN and all related characters and elements are trademarks of and (C) DC Comics.

「ウォッチメン」アメコミの歴史を踏まえたスーパーヒーロー懐疑映画

 原作が「アメコミについてのアメコミ」なのだから、その映画化作は「アメコミ映画についてのアメコミ映画」であるべきだ。原作者アラン・ムーアの「この作品はコミックでしか表現できない」という発言は、このメタフィクション性をも意味している。一瞬、本作がメタヒーロー映画になるかもしれないと期待したのは、昨年のコミコンで初公開された映像に付けられた音楽が「バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲」の主題歌の“リミックス”だったから。これで期待するなというほうが無理だろう。

 残念ながらこの期待は裏切られたが、原作者と監督双方のファンとして、この映画は否定できない。メインストーリーはもちろん、画面の構図から、街路の落書きまでもが原作通りで、ザック・スナイダー監督が「可能な限り原作通りに」を誠意を持って実践したことが画面から伝わってくるからだ。

 スーパーヒーロー活動が違法となった世界で、ヒーローたちはどう生きるのか。物語は幾重にも読めるが、アメコミの歴史を踏まえたスーパーヒーロー懐疑論でもあることは見逃せない。ティム・バートン版「バットマン」が神経症患者として描き、「ダークナイト」が集団に属さない自警団員として描いて、ヒーローの隠された顔は暴かれてきたが、この物語は次元が違う。スーパーヒーローという概念そのものの根底にある危うさを暴き出すのだ。(平沢薫)

映画.com(外部リンク)

2009年3月26日 更新

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