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ワルキューレ (2008)

VALKYRIE

監督
ブライアン・シンガー
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3.51 / 評価:1505件

解説

第二次世界大戦時に実際にあったヒトラー暗殺計画を題材に、トム・クルーズが主演を務める戦争サスペンス。ヒトラーの独裁政権に屈する者と世界を変えようとする者、そして両者の裏で陰謀をたくらむ者が、戦争の混乱の中で繰り広げる駆け引きを描く。監督は『ユージュアル・サスペクツ』『スーパーマン リターンズ』などのヒットを飛ばすブライアン・シンガー。ケネス・ブラナーやテレンス・スタンプなどの演技派キャストが脇を固め、最後まで緊張の糸が途切れないドラマを展開させる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

第二次世界大戦下のドイツ。戦地で左目を負傷した将校・シュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は、祖国の平和のためにヒトラー暗殺計画を思いつく。過去に40回以上の暗殺計画をくぐり抜けてきたヒトラー(デヴィッド・バンバー)とその護衛たちを前に、大佐たちの計画は成功できるのか……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2008METRO-GOLDWYN-MAYER STUDIOS INC.ALL RIGHTS RESERVED
(C)2008METRO-GOLDWYN-MAYER STUDIOS INC.ALL RIGHTS RESERVED

「ワルキューレ」スリリングなドラマだが、反乱の有志たちを正面から描きすぎ

 ヒトラー暗殺計画はいくつか聞いたことがあるが、“ワルキューレ作戦”がこんなに大がかりで、クーデターを狙ったものであったとは、映画を見るまで知らなかった。この作戦のアイデアが素晴らしい。元々の“ワルキューレ作戦”は、反乱軍鎮圧用に作られていた既存のオペレーション。それを逆利用してヒトラー暗殺後の全権を奪おうというのだ。軍人の中の誰を味方に引き入れ、誰を騙し、組織をどう作るのか。準備段階の描写はスパイ映画をみるように面白い。特にトム演じるシュタウフェンベルク大佐が、ヒトラーのサインを手に入れようとする件はスリリングで、緊迫感が盛り上がる。

 もちろん、ヒトラーは暗殺されていないので、この作戦も失敗に終わることは映画を見る前から分かっている。だから当然、なぜ失敗したのかをスリルあるドラマに仕立て、それを映画の芯にするべきなのだが、ブライアン・シンガーは、正義のために立ち上がった有志たちを真っ正面から描きすぎた。シュタウフェンベルクのリーダーとしての資質など、失敗に繋がるポイントはいくつか推察できるのだが、どれもあっさり通過してしまっている。例えば、この事件と人間たちをサイドから見ていた架空の人間を主人公にするとか、構造上の工夫がもっとあってもよかったのではと惜しまれる。トムは相変わらず制服がよく似合う。部下の青年将校と一瞬視線が絡み合うシンガー好みのシーンにグッと来た。(森山京子)

映画.com(外部リンク)

2009年3月12日 更新

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