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ある公爵夫人の生涯 (2008)

THE DUCHESS

監督
ソウル・ディブ
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3.41 / 評価:268件

解説

故ダイアナ妃の祖先にあたるデヴォンシャー公爵夫人のスキャンダラスな実話を映画化。華やかな生活の裏で、夫の無関心や裏切りに苦しみながらも、自身の信念と愛を貫こうとしたジョージアナ・スペンサーの生涯を描く。主人公のデヴォンシャー公爵夫人を演じるのは、『つぐない』のキーラ・ナイトレイ。故ダイアナ妃を連想させるドラマチックなストーリーはもちろん、古城でのロケーションや絢爛(けんらん)豪華な衣装も見どころ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

最も裕福な公爵の一人、デヴォンシャー公爵(レイフ・ファインズ)に嫁いだ17歳のジョージアナ・スペンサー(キーラ・ナイトレイ)。聡明(そうめい)で美しい彼女は公爵夫人としてイギリス中の人々に愛されるが、夫のデヴォンシャー公爵はジョージアナに男子の後継者を生むことだけを望み、自身は離婚歴のある女性との愛人関係を続ける。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2008 by PARAMOUNT VANTAGE, a Division of PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved
(C)2008 by PARAMOUNT VANTAGE, a Division of PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved

「ある公爵夫人の生涯」この映画の主人公を悲劇のヒロインとして見るのはちょっとひっかかる

 キーラ演じるデボンシャー公爵夫人ジョージアナは、ダイアナ元皇太子妃の祖先。ロンドン社交界のファッション・リーダーで活発に政治活動もした元祖セレブリティだ。夫に愛されず結婚生活は不幸、その不満から不倫に走るところなど、ダイアナ妃と境遇が似ている。200年の時を経て、同じ一族の女性2人が似たような悲劇を繰り返したと言えばドラマチックな興味は盛り上がるが、この映画のジョージアナを悲劇のヒロインとして見るのはちょっとひっかかる。というより、彼女があまり可哀想に見えないのだ。

 映画を見て驚くのは公爵家の財産と権力。女性には財産の相続権も選挙権もなかった時代に、ジョージアナは男でもできないほど好き勝手に行動をする。お金も使い放題。若くて美人で機転も利いたからメチャクチャもてる。毎日が楽しい。だから、夫がどんな人間なのか、観察も推量もしない。彼女の不幸は夫に愛されなかったからではなく、夫を知ろうとしなかったことにあるのではないか。そう思えてくるほどだ。確かにこの映画で描かれる公爵は性格が屈折しているが、その屈折の裏にある抑圧や本音を、映画の作り手もジョージアナも知ろうとしていない。公爵の葛藤を知ったときに彼女がどんな生き方を選んだか、そのドラマをむしろ見たかった。(森山京子)

映画.com(外部リンク)

2009年4月2日 更新

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