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イエスマン “YES”は人生のパスワード (2008)

YES MAN

監督
ペイトン・リード
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  • みたログ 5,500

3.96 / 評価:2337件

情けは人の為ならず

  • raz***** さん
  • 2018年10月22日 17時37分
  • 閲覧数 1466
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

誤用の方じゃなくて本来の意味で、他人に親切にすると回りまわって自分に返ってくるっていう映画。

親切が人々の間で流通するという思想。
同じように人々の間で流通するものにお金(money)がある。

僕たちはお金をもらえると笑顔になる。でもお金を支払うときは悲しくなる。
親切の場合も同じになってはいないだろうか。誰かに親切にしたときに、損をしたと思っちゃう気持ちはお金を支払うときに感じる気持ちと同じかもしれない。

何かを流通させるには、言い出しっぺになって損する誰かが必要。「何でもYESと言う」ことはその言い出しっぺになる勇気に正当性を与える教え。しかし、それで本当に人生が好転するなんてのはご都合主義。実際にはやっぱり無理だと思う。

でも、僕の中にはこの主人公のような人生を送ってみたいと思う気持ちが確かにある。その気持ちを揺さぶってくれる良い映画。この主人公のようになれないのは自分に自信がないから。主人公も同じセリフを言っていた。

損した物がいずれ自分に返ってくるはずだと思いたいが現実にはそうはいかない。お金に競争原理が働くように、親切にも働くのだ。困っている人が2人いたらそこに競争原理が働く。おばあちゃんとベッドインは正直きつい。

ゆえに、この映画は分け隔てなく何にでもYESと叫べと説く。それを信じる人が多ければ多いほど、競争原理の敗者になる確率は低くなる。手を挙げれば誰かが助けに来てくれる。

ならば、助けてもらうだけの人生でいいのかというとそうではない。融資をもらって事業を興して成功すれば夢が叶う。YESと叫べというのは、本心に正直であれという意味でもあった。

ただし、この映画は、みんなが正しく生きれば世の中はもっと良くなるだろうという性善説に基づいている。犯罪を起こすような悪者がいないことが前提。犯罪によって親切が”回収”できなくなることを、融資の焦げ付きとして表現しているのだろうね。焦げ付きを恐れて貸し渋りをすると世の中全体の景気が悪くなる。ちょっとくらい損してもいいくらいの気持ちじゃないと駄目なのかもしれない。

言うは易く行うは難し。

ところで、この映画ではたくさんの伏線があった。
あのときのあれか!と脳みそが喜ぶ、素晴らしい脚本だと思う。
伏線も「流通するもの」といえるのかも。
この映画は伏線が綺麗に回収されるから見ていて気持ちがいい。

詳細評価

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