レビュー一覧に戻る
アマルフィ 女神の報酬
2009年7月18日公開

アマルフィ 女神の報酬

1252009年7月18日公開

yuw********

4.0

役者の演技が良かった!堪能した!

予備知識なし。WOWOWで見かけて「アマルフィ」「アンダルシア」2作続けて見た。「たまには邦画も」の感覚で。 外交官のゆったりした会議から始まる。舞台はイタリア。どちらも私の知らない世界。「予算はどんどん使わなきゃ」などちょっとした場面や役者の演技から外交官の日常を感じ取れて興味深かった。(リアルなのかどうかはわからないけど)佐野史郎と小野寺昭がその役を担ってる。役柄上目立つ演技ではないが、しっかり役に入り込んでるのがわかって見ていて快感。しかも目立たないのに魅力的。温厚の雰囲気を醸し出し続ける佐野史郎も、終盤シーンで紋付姿でしゃがみこむ小野寺昭もいい演技だった。ほれぼれ。 そこに投入された主役の織田裕二がこれまたなかなかいい演技でうれしい。 まったり外交官の中に、突然ピリ辛唐辛子を投入したような役。「羊の皮をかぶった狼」ならぬ「外交官の皮をかぶった・・・諜報員?」的なポジションの立場らしい。とにかく身のこなしが無駄のないスパイっぽい。マッド・デイモンの「ボーン」シリーズみたいでワクワク。 何より織田の演技がこの役になりきった抑えた演技で、ほんとに堪能できた。 「ボーン」のマッド・デイモンもそうだった。無駄な言動が一切ないあの感じ。ほれぼれ。 そして誘拐された娘の母親役の天海祐希がまた良かった~~。 その場面ごとに母親の心情を表す演技・表情がいい。その都度違う。 私がついついストーリーの「謎」に意識を持ってかれる中、この天海の母親の演技が危機感・悲壮感を訴えてくる。ピストルのシーンもすごく良かった。どんな心理状態にあるのかなどの気持ちが伝わった。 そして佐藤浩市。「邦画ではよく見るなぁ」と若干飽きつつ、やはりその役をしっかり表現した演技にいつも納得させられる。序盤の3人のシーンがなんか良かった。母親役の天海との距離感の違いを、佐藤浩市と織田裕二がしっかり表情で表してた。 平田満(「蒲田行進曲」で「銀ちゃ~ん」と階段落ちした人)もまた役をしっかり演じてる。いい具合だ。出過ぎず、役の特性をしっかり出してて。 ストーリーはちょっと無理な所も感じたけど。でもストーリーの盛り上がりと役者の演技を堪能できたのでスルーした。 あと「イタリア」(というか西欧?)の会議室などの天井の高さによる解放感や街並みの西欧っぽさなども目の肥やしだった。 しかし、注意喚起もしてて勉強になる。「赤ちゃんを抱いて近づく女はスリ」とか「男のナンパに気を付けて」とか。 実際、私も「ソフトクリームを差し出そうとする金髪美少年」が接近してきたことがあった。パリだけど。同行者が「スリだよ。無視して」ととっさに助言してくれて助かった。 スペインではリュックをスられたって話も聞いたことある。リュックのヒモをナイフで切って持ってったとか。一連の行動がすごい早かったらしい。 カメラワークとか場面構成などもよかったと思う。おもしろかった! ただ、タイトルが「?」で終わったけど。 ************************** 次作の「アンダルシア」は、タイトル「?」は同じ。 あとちょっと織田裕二がかっこつけだしてしまったのが残念。役から離れてしまった。ハリウッド映画みたいに「気の利いた一言」とか「かっこよさげな動作」とか入れたくなったのかな。 いらないのに~。ひたすら役になりきってその役を表現してほしかった。 福山雅治は2作目のほうが「挑戦してる」と感じた。「役者なんだ~、好青年俳優の路線を行くのかと思ったら」と。でもどちらかというと、浮いてたかな。どっちの作品でもストーリーから役が浮いてた。でも新鮮でおもしろかったからいい。「女たらしの福山雅治」。

閲覧数499