あらすじ・解説
19世紀の中国。太平軍との戦いで1,600人の兵士を失った清の将軍、パン(ジェット・リー)。街に出たパンは盗賊のリーダーのアルフ(アンディ・ラウ)、その養子のウーヤン(金城武)と出会い、昨夜ともに過ごしたリィエン(シュー・ジンレイ)がアルフの妻と知る。アルフとウーヤンは清軍に入り、3人は義兄弟の契りを結ぶことになるが……。
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作品レビュー(162件)
- もふもふ
3.0点
中国の歴史の予備知識無しで、ジェット・リー好きなんで見た。 誓いを立てた義兄弟が戦友?として戦う、中国の話じゃ三国志とかであるらしいけど、そーいや日本の歴史モノにはあんまり無いよね。結局最後は政治利用されて仲間割れで殺し合ったり、共感しづらい。 と、思ったら一緒に観た旦那様が 「日本のヤクザ映画によくある設定」 だって! 蘇州での4000人の虐殺のシーンでは思わず (自国でも同じような事してるじゃん) と思ってしもうた。 ジェット・リーは熱演だけど、微妙に悪役。
- とみいじょん
5.0点
でも、お勧めしたい見応えのある映画。 信義と知略と謀略。 大義のためには犠牲もいとわないある兵士と、 人との信頼関係を大切にするある男とある男と、 それを高みから利用する輩と 人間って、社会ってそんなものだと言うのを 重厚かつ機微細やかに描いてくれています。 そんな男達の中でさ迷う女が一人…。 正義って何? 最後の場面に胸が詰まります。 鉄砲の音が鳴り響いた後の、パンの、放心したような驚きの表情の後、ウ―ヤンをいとおしんで全てを受け入れてほほ笑むあの表情。 ウ―ヤンの叫び。 号泣…。 鑑賞後『ラストソルジャー』の小市民の夢の場面が、ふっと浮かんで消えない。 中国歴史物つながりってだけじゃない。 人間は、同じ夢を追い求めて、いつまで同じ愚を繰り返すんだろうか…。 ジェット・リー氏の、悪役にもみえるこんな役初めて観た。 アンディ・ラウ氏ってこんなに野性味あふれていたのね。 金城武氏が熱くて可愛くて切なくて。 当時の庶民や兵士の状況は悲惨で、だからこそ男どもは夢を描いた。それぞれの…。それは共有できるもののはずだった、と思っていたのに…。 一緒に仕事する人とはヴィジョン・ミッションを共有しておかないとね。 って、そんな単純な話ではないのだけど…。
- nyj********
3.0点
多人数の戦闘シーンが多々あり、大作らしさはあるがジェットリー的な力強さのある型破り的な面白さはない。歴史的実話の映画化の弱い所である。この3人の主演ならともっと期待していたが無理であった。歴史ドラマとして観るだけの映画。
- a_h********
3.0点
一貫性がない。 はじめに何やらものすごいレジェンドになっている三兄弟の話である、みたいなことを言われたから期待してみたら、ずいぶん肝心のジェット・リーが随分ブレブレな気がした。 なんかあんまり立派な人間ではない気がするのだけれどぼくだけだろうか。 大義のためならなんでもあり、という設定なのだけど、その大義の部分が「平和」っていう言葉だけで曖昧にくくられていて、だからあとあとどんどん「それでいいのか」と首をかしげることになる。 終盤の金城武の行動もなんでだよという感じだった。 そしてそういうところを抜きにしても話があんまり面白くないと思う。 敵は魅力なし。 結局上司に翻弄されて死ぬ主人公たち→後味わるい アンディラウはまあ良かったと思う。 それにしても香港映画って本当にこういう雰囲気の、男たちの戦い、兄弟の絆、むくわれない恋みたいなのが好きなんだなあ、と思って興味深かった。 映像は重厚で美しかったなと思う。 評価されてるジェットリーの演技も、たしかに悲しいときはすごく悲しそうに見えた。
- aav********
5.0点
落ちぶれた将軍と盗賊二人。 彼らが清軍に身を置き、『山(シャン)軍』としてその名を轟かせ のし上がっていく様はまるで『鷹の団』を見ているよう。 コミック『ベルセルク』を読んでいた人、もしくは アニメ『剣風伝奇ベルセルク』を見ていた人ならば、 この物語に黄金時代の風を微かに感じることができるかもしれない。 ただ、まるで大河ドラマを見ているようだったあの『ベルセルク黄金時代編』と比べてしまうと、 やはり戦争における戦術的、戦略的な見せ方という点で十分に見劣りしているので、 あまりそこらへんは期待しないように。 戦乱の描写が前面に押し出されてはいるけれど、この映画の主眼は『太平天国の乱』ではなく、 あくまで、その中で展開する『投名状の誓い』を立てた3人の男の人間ドラマにあります。 自分はそれを十分に堪能することができました。 殺したくないのに殺さなければならない。 裏切りたくないのに裏切らなければならない。 そんな男の感情と葛藤の演技。それを映す表情の演技は見事でした。 実はこの作品、1973年に映画化されている『ブラッド・ブラザース(チャン・チェ監督)』のリメイク ただ、そのアプローチの仕方はそれぞれの作品で全く異なっているらしい。 『ブラッド・ブラザース』は、『清朝四大怪事件』の一つとされている、 『マー・シンイ(馬新胎)』暗殺事件を物語の主題としており、 暗殺の実行犯として逮捕された男『チャン・ウェンシャン(張文祥)』の供述を元に、 暗殺に至るまでの過程が語られていくミステリータッチの作品であるのに対し、 この『ウォーロード』は、その過程をそのまま物語の主題としている。 ただ、その事実を知らずにこの映画を最後まで観ても、 この物語が暗殺事件へと続く単なる過程のお話だと感じることがないほど、 人間ドラマとしてしっかり、丁寧に創られている。 そして、なんといっても主人公を演じた3人の役者! 『パン・チンユン』ジェット・リー 『チャン・ウーヤン』金城武 『ツァオ・アルフ』アンディ・ラウ この作品の前に見た『新宿インシデント』のジャッキー・チェンに続いてのジェット・リーとなったわけですが、 どちらも、『ドラゴン・キングダム』のような痛快なアクション活劇とは真逆にある作品。 その、アクション以上に感情の表現が求められるこれらの作品での演技はどちらも本当に素晴らしかった。 彼らが単なる中国四千年のカンフーバカじゃないってことをこの上なく思い知らされます。 そしてこの映画において、ジェット・リー vs.金城武の対決を観ることができます。 ジェット・リーのアクションが素晴らしいのは分かりきってることだけど、何より素晴らしかったのは金城武! スゴイねこの人は。こんなこともできるんだ。 ジェット・リーと対決したり、ジョン・ウー監督の映画で主役を張ったり、こんなスゴイ人が、 日本の安っぽい(・・・なんて言ったら金城さんにも失礼か?)テレビドラマやCMに出演してくれたりすんるんだからこの国は恵まれてる。 今後も期待してます! ただ、エンディングの『THE ALFEE』だけはちょっとだけ(とは言っても『スラムドッグ』のエンディング以上に)違和感あり。 これから観る人は気をつけて! ※注 先に触れた『ブラッド・ブラザース』とこの『ウォーロード/男たちの誓い』 題材は同じでも、登場人物の名前は変えています。 なので、暗殺されるのが誰か・・・は、観てからのお楽しみです。
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